深夜放送での通信販売グッズを見て
最近は自分流ダイエットで一応目標を達成したものの、メディアで報じられている様々なダイエット法というものがどんなものなのかに興味が沸くこのごろである。勿論、日常の合間を縫って情報を仕入れるだけなので、正確さ、信憑性等々はよく判らないが、、、。
最近までは、生活習慣病に当て嵌まっているが故に、脅すようなテレビ番組を見るのを避けていたが、生活習慣病から脱却しつつある今は落ち着いてみれるようになってきた。そうすると、フジ系列の『あるある大事典』、NHK教育の『今日の健康』、テレ朝の『最終警告!・・・』等々に生活習慣病ネタのプログラムが結構頻繁に取り上げられているのが判る。最近では番組の改編期に伴う特集番組で各局とも健康ネタの放送を行っている。
番組内容的には、どれも差違は無いものの、究極的にはヤバイという印象を強く与えるような構成であり、気の小さな視聴者には心臓に悪いなと思う。このような放送は通常地上波のゴールデン枠であるが、、、、
最近は、チャンネル数の増加の割に放送コンテンツが不足気味であり、時間つぶし番組の多くに通信販売番組が組み込まれている。具体的にはBSデジタルの深夜枠、CS放送のプログラム間の合間等であるが、その商品の殆どが、健康維持のための商品であることに気が付いた。方向としては、楽して痩せるというのが商品のキーワードのようで、サプリメント、健康器具、矯正下着が目に付く。
サプリメントについての感想は前の記事に書いたような印象だが、健康器具も結構色んなモノが出回っているようである。健康器具の場合、その方向性は二種類あるようで、一つは完全に楽して痩せるというもの。もう一つは、エクササイズ器具というものである。
自分の場合、エクササイズ器具というのは結構、ツボに嵌り、グッとくるのである。実際に購入に至ることは少ないだろうが、今、グッときてるのは、あの元ボクサーである竹原慎二さんが推薦するという『マッスルトレーナー』という靴である。単純に片足分が1.4kgもある靴とのことであり、これを履いて生活することによって消費カロリーを増やす、筋力を強化するとのもの。これって、本当に効果がありそうと思ってしまう。
しかし、一方で『スレンダートーン フィギュラ』等のEMSベルトというのは微妙な感じである。理屈では低周波電気刺激を筋肉に与え、筋肉組織の破壊による超再生を促し腹筋を鍛えるというものらしく、理屈は何となく判るような気がしないでもないモノである。通信販売の説明では、何日でウエストが何センチ減ったとかの説明がされているようだが、、、微妙である。製品の危険性については、国民生活センター危害情報システムとか独立行政法人製品評価技術基盤機構とかで使用上の注意を呼びかけているものだが、実際の効果についてはどうなんだろうか?
筋肉組織の超再生による筋肥大、筋力強化というのは理解できるが、筋肉を強化する=全身での健康を維持というのには繋がらないような気がする。サプリメントへの疑念でも述べたが、自然な形とは異なる点に何らかの盲点が潜んでいそうな気がする。
筋肉というのは内臓(特に心臓)を除き随意筋であり、大脳からの命令によって運動を行う組織である。そして、筋肉細胞の破壊の程度というのは、傷み、疲労を感じることによって制御されているものである。外部的な刺激による破壊というのは、生体防御に作用する感覚からの情報とは別個のところで進む点に危うさを感じる。体組織の限度外の損傷が、いわゆる怪我、事故であり、酷い場合は回復不能で後遺障害を招くが、機械的かつ外部的な強制的な組織破壊が、個人の回復能力の限界を超えていたとしたら、何らかの後遺症を招くのでは?と思う。安全かつ確実に筋力を強化するには、個体にとっての筋力限界と回復限界を個体の感覚器を通して行うことが重要なのでは無いだろうか?つまり、筋トレを行いながら『疲労が溜まってきた』『力が出なくなってきた』『部分的に筋肉痛が出始めた』『ここで止めよう』というのを自覚すること。つまり、感覚情報を処理しながら行うことが安全かつ個体にとって理想的な筋強化ではないだろうか?ということである。
筋肉という随意組織を強化するには、随意の意味と役割を理解して強化する。
これが重要なような気がする。
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