昨今のダイエットブームでは、安直、簡単、速攻を売りにしていることが多い。そして、そのターゲット客層としては30代以上の中年以上の世代であることが多い。そこで取り上げられる商品群の説明は、30代以上になると代謝が衰え、脂肪燃焼能力が衰えるという現象を説明し、脂肪燃焼を助けたり、摂取制限を与えたりするサプリメント等を提示して、20代以前の体型を取り戻せることを最もらしく説明している。
確かに、このような説明を延々と流されて、半ば強制的な習慣化というか暗示に掛かるとそのように思えてくる。果たして、この説明は真実なのであろうか?
日本国内に限らずアメリカにおいても若年世代の肥満は社会問題となりつつある。そして、10代、20代であってもやはり肥満体型の人は存在している。そして、別段、筋肉質でも無いのにスマートな中高年世代も数多く存在している。
カルニチンというものを例に挙げると、40代以上になるとカルニチン分泌量が減少し、脂肪燃焼が行われにくく・・・とある。確かに、カルニチンによるダイエットで一定の効果が在るらしいのは判らないではないが、果たして、カルニチンの分泌量というのは年齢によって直結的に左右されるものなのであろうか?年齢によって一意的な関係を持つのであれば、中高年世代というのはデブしかいなくなるのでは無いだろうか?最近、そのような疑問を持つことが多い。
というのも、自分自身、既に40を越えた年齢であるが、食事制限を全く行わず、いや寧ろ以前以上に沢山の食事を摂っているにも関わらず、運動のみによって比較的短期間に脂肪燃焼が行えて、現在のところ他の不具合、リバウンドという状態にはなっていないし、悩んでもいない。そして、行う運動量と得られるダイエット効果というのは、40代の現在でも30代、20代の頃に行った健康管理と同等、或いは同等以上の効果を得ている。つまり、メディアで言われている理屈と自分の実体験に非常に大きな違和感を感じているからである。
人体における脂肪燃焼、栄養分摂取、分解等の化学反応には、反応、吸収、消費を助けるホルモン、酵素等々様々な分泌物質によって行われている。そして、その分泌性能というのは確かに年齢とともに変化するのかもしれないが、その変化量に与える影響の内、年齢の与えるインパクトというのは案外小さいのでは無いだろうか?体内器官における生分泌物質の供給量とは、供給器官の活性度によって決まり、その活性度は器官を刺激する神経系の活発さによって決まるように思ってしまう。人体組織において神経系というのは、内臓、筋肉、中枢の全てに渡り存在しており、神経系の働きを高めることが末端組織の機能を活性するのではないだろうか?
私自身、医学的な知識は全く有しておらず、根拠を持ったものではないが、体験上そのように考えてしまう。神経系の情報伝達を活性化するということは、例えば、運動することで、その筋肉組織を動かしたり、疲労を感じることによって神経系は利用されている。或いは、考えることによっても、大脳を内部における情報伝達量の増大によって神経系は利用されている。一般にアスリート、運動習慣を有する人はスマートであるが、運動とは異なる分野、文化的な分野においても取り組みを継続している人というのはスマートな人が多い。更には、好奇心旺盛な幼児、未就学児童にも肥満体は少なくスマートな人が多いように思う。
思うに、加齢によって社会的制約、物理的制約によって肉体的、論理的に活動の自由度を失い神経系を働かせる頻度が減少するというのが、加齢によってということに繋がっているのではないか?と思う今日この頃である。幾つになっても若くというのは、年を取っても若い頃と同じ活発さを持って物事に望めるということでは無いだろうか?
そのように考えると、芸能人で言うと所ジョージさん、岩城晃一さんとかは趣味に非常に凝られており見た目も若い。どのような健康管理を為されているかは知らないが、御多忙故に過激な運動は行われていないように思う。あの若さというのは、好きなものに拘り、常に好奇心が旺盛で新しいことに物怖じしないというライフスタイルから来ているように感じる今日この頃である。
逆に、若年肥満の方というのは、食行為以外の社会生活の中で興味を持つものが少なく、社会で触れられる様々な物事に対する好奇心が生まれていないのでは無いだろうか?
そんな事を考える今日この頃である。何時までも、少年の心を持って好きなことを好きなように行い、仕事にしても、その中で興味を持ち楽しみを創り出す精神を大事にしたいものである。思えば、自分でも最近の体重増加時期というのは、住宅資金の調達、結婚~育児という人生の節目の前後の時期に相当しており、確かに、この間は大好きな単車も控えめであり、仕事的にも公的な仕事を行っていた時期で結構型に嵌った仕事をしていたので、過去の人生の中では、物理的、精神的な制約条件が多かった方ではないかと思う。
今は生活にも慣れ、時間的、精神的、物理的な制約も減り、好きなことを好きなだけできるし、仕事でも好きなように勝手に進めることが出来る。このような人を取り巻く環境と、その中でのモチベーションによって生体機能は変化するのでは無いだろうか?
この意見に賛同できる方でダイエットに成功しない人は、是非、自分の好きなことを見つけ、その道に求道し続けるという好奇心、探求心を持って生活に挑んでみては如何だろうか?
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