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2006年5月11日 (木)

自然派志向って、、、

 最近、ダイエットネタで多く見掛けるのが「自然派」って言葉。
 そして、自然派が指し示すのは、化学的な手法で用いていないものを利用するのがそれを示しているようである。確かに、自然、天然モノで出来ていれば自然派を名乗るのも理解できないではない。

 ところで、何をもって自然というのだろうか?食材にしても天然食材=安全と言い切れるのだろうか?確かに、純度の高い化学合成系サプリメントや、化学反応故に反応平衡によって付随する目的外物質を含むモノに比較すれば人体に与える悪影響は少ないのかもしれないが、どうであろうか?

 トラックバックでも「バジルシード」ネタが付いたが、その他、寒天系、或いはプロテイン、カルニチン等々色んなモノが安全を名乗り市場に出回っている。そして、これらは栄養分の摂取制限、或いは脂肪燃焼を本来の人体機能以上に作用させることを目標にしているようである。人間という文明生活を営む生物において、食というのは文化であり他の生物には無い特徴であるが、サプリメント、或いは満腹感を得るためだけの食材というのは、食文化を堪能する機会を失わせている点において、人生の楽しみを奪っているのではないだろうか?これらを利用することは果たして自然なのだろうか?という疑問を持つ今日この頃である。

 弊害が無ければ全てOKなのか?或いは、弊害が明らかになっていない=安全と言えるのか?或いは、過剰摂取による本来の必要量が確保出来なくなる栄養失調等の問題は?等々考える程に微妙な存在に思えるものだ。

 人体の健全性を確保する上で最も重要なのは、新陳代謝である。そして、人体の生化学反応の多くにはサイクル反応が在り、人体を巡る物質は常に循環し代謝するというのが大前提であり、循環代謝を促進するには、十分な摂取と十分な消費によって成立する。この代謝量を高め、物質収支を保つことが健康を保つことに繋がるというのが持論である。そして、体内の物質循環に伴う反応促進には各種酵素、ホルモンが密接な役割を持っており、これらの分泌調整は未だ明らかになっていない生体機能によって賄われている。判りやすい例として、でんぷんの分解に必須の唾液(アミラーゼ、マルターゼ)の分泌は噛むという行為によって量が調整されているが、消化酵素にしても様々な種類の物質が様々な器官において分泌調整されている。

 本質的に自然派を名乗るには、本質的な生体機能を活かすことが重要である。

 というのが持論である。

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