臍周り測定が健康診断項目に
なにやら、臍周りの測定が健康診断項目に入れられるらしい。
時期的には2008年度からで、対象は40歳以上がそうらしい。
一般健康診断は、社会人の場合は全年齢が対象で、今は35歳以上が成人病検診で、バリウム飲んで、血液検査というのが追加されているが、40歳以上では更に臍周り周長というのが入るということだ。
今から20年前は、成人病という言葉に気を留めることは無かったし、数年前の生活習慣病というのも意識の外であった。生活習慣病、糖尿病、高脂血症、高血圧症という言葉は知っていたが、何れも歳を重ねると自然となるという程度の認識であった。しかし、健康診断による判定項目で※印が増えてくると人ごとでは無くなる。糖尿病、高脂血症、高血圧症というだけでは、自覚症状が乏しいために危機感を抱かないが、これらが原因で、脳梗塞、心筋梗塞という重大疾病に繋がるという認識を持ったのは、成人病に該当しつつある健康状態を自覚してからであり、成人病=生活習慣病が内臓脂肪増加による代謝異常症候群によるものと認識したのは、健康診断結果による危機感を感じたからだ。
危機感を感じると、人間は結構粘り強く物事に取り組めるものである。今は、ここ半年の生活習慣の大幅な変更で内臓脂肪とは縁が切れているし、血圧等も正常値に戻っているが、健康状態の異常が内臓脂肪に起因するという説を理解し、これを除去するのが健康状態を回復させるに最も有効であると自分で納得したから行動できたのだが、その内臓脂肪が死を招くという因果関係の恐怖というのは、健康に対する意識によっては他人事のように思う人も少なくないように思う。特に、自分で健康だと錯覚する人にとっては、自覚症状の薄い疾病状態であっても気に留めない人の方が殆どだと思う。案外、臍周りの周長を測定しても、当事者同士では笑い話的にサラッと流す人も多いんでは無いだろうか?
まぁ、昨今の内臓脂肪、メタボリックシンドロームという言葉の露出度合いから考えると、案外、該当年齢層には定着するかもしれないが、内臓脂肪=死の前兆と紹介するTVプログラムよりも、内臓脂肪=肥満=ダイエット、ダイエット=安直ダイエットという関連づけでバラエティー的に扱う番組の方が多く、内臓脂肪除去と代謝活性化に有効な継続した運動というのは、継続実行する前に、しんどい、キツイという印象を与えないかが心配である。昨今のダイエットブームとメタボリックシンドローム改善ネタの露出ブームというのは、同時に語られることで、最も効果的な内臓脂肪除去法である継続性を持った運動というものを逆に遠ざけているのでは?と思う。
ダイエットという言葉は体重減、見た目のスリム化に偏重し女性のテーマ的に扱われており、ネット等でも見かける栄養の過度の摂取制限、サプリ依存、器具による筋肉刺激等に依存しすぎると、内臓脂肪の燃焼に不可欠な筋肉の減少に繋がるのでは?と思う。筋肉を動かすことが脂肪燃焼に最も有効なのだから、随意組織である筋肉を随意的に動かすのが必須であり、負荷を掛けて意識して動かす事を継続するという根気と執念を維持し続ける事が最も重要だ。特に、立場的に多忙な世代である40歳以上のお父さんは、楽して胴回りだけ落とすとかに走りそうで、今度は隠れ糖尿病なんかになったりするんでは?
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