メタボリックライダー?
2004年の厚生労働省による国民健康・栄養調査でメタボリックシンドローム有病者、予備軍の実体が明らかになったそうである。
関係あるところで、成人男性で有病者が1300万人、予備軍が1400万人、特にに40代以上に限定すると、各々940万人と1020万人で、二人に一人がそうだそうだ。
メタボリックシンドロームは内蔵脂肪によってもたらされる重大疾病発病リスクが高まる状態だそうで、男性の場合、臍位置での胴回りが85cmで、尚かつ高脂血症、高血糖、高血圧の内、同時に二つを患っている状態がこれに該当する。因みに、ウエストが85cmといっても背格好によっては判断しづらいモノである。簡単な確認方法としては、テレビでも紹介されていたが、腸間膜に付いているか否かを判断するには、呼吸によってお腹を凹ます動作を行ったときに通常状態と凹んだ状態で臍周りの周長が10%以上変化するかで判断するのが良いらしい。腸間膜に脂肪が付いているとお腹を凹ましても腸が移動できないために、お腹は凹まないという理屈だそうだ。
対策としては、この三疾病状態の根元である内蔵脂肪を減量する必要があるということで、三疾病が原因で発生する脳卒中、心筋梗塞等の発症後での対症療法よりも原因である内蔵脂肪を減らすことが最も重要とのこと。内蔵脂肪とは腸間膜に付着する脂肪であり、溜まりやすく減りやすい脂肪であり、減りやすいという意味からダイエット、生活習慣の改善で割と簡単に無くしてしまえるものである。内蔵脂肪の対局としては皮下脂肪というのがあるが、これは、体温保持、内臓保護等の役割があり、これが原因となる重大疾病はあまり聞かない。敢えて言えば、体重増による腰痛くらいであろうか?
話は変わるけど、今40代のライダーにおける思春期における単車とはレプリカバイクである。そして、昨今の健康ブームで本来の健康増進に最も機能するバイクはロードである。しかし、現在単車といえばビッグスクーター、アメリカン、ハーレーであり、自転車といえばMTB、シティサイクルというもの。これって、もしかしたら国民の健康状態を色濃く反映しているのかもしれない。内蔵脂肪で腰回りに肉が余っていたらレプリカどころではないし、腰痛持ちになっていたらレプリカのような前傾、ロードバイクのような超前傾姿勢なんて有り得ない選択だろう。元レプリカ乗りでレプリカ好き、峠好きでありながら、アメリカンを選ぶのではなく、アメリカンしか乗れなかったりして。そんな気がする。色んなサイトでは、レプリカを操るに40代を越えたら反射神経云々という意見も耳にするが、実は重量増によって反応速度が遅くなっているだけじゃないだろうか?
レプリカバイク、ロードバイクの何れも乗り手の運動能力が結構重要なポイントである。これらに乗るということは、即ちスポーツである。スポーツには基礎体力と、機械を使うスポーツ故に機械の理屈と操作技術の二点が必要である。そして、去年よりは確実に一つ歳を重ねていながら、走りは軽くなったのを実感している。そう思いながら、最近のダイエットを振り返り、ダイエットを行ってきて良かったと思う今日この頃。そして、基礎体力の維持増進と道具の操作、習熟には近道は存在せず、地道にコツコツと継続するしか手はないのである。
基礎体力、健康の維持増進とは、20代の頃の生活を取り戻すだけで十分であり、40代の生活のまま、サプリ、食事制限で体重を落とそうというのは、如何にも安直で、マイナス思考のように見える。若い時代に戻るためには、多感な時期と同じような好奇心と活発さを生活にアレンジするだけで良いのだから、、、、。
因みに、メタボリックシンドロームは低年齢化が進んでいるそうだが、これは若年世代のスクーター、アメリカン、ストリート系への志向と暗にシンクロしているのかもとも思う。アメリカでは国民の40%が肥満対象であり、大統領さえも深刻に悩んでいるそうだ。日本も同じで、栄養過多の運動不足が全年齢に該当しているのかもしれない。栄養過多の運動不足のライフスタイルといえば、所謂、屋内系オタク的ライフ、バーチャルプレイといったことに時間を費やしたがために生まれるものかもしれない。結果、GT3とかTTとかといったバーチャルレーシングゲームが流行っても、現実世界で乗るのはスクーターのような人もいるかもしれない。
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