自転車関連ニュースを見て。
最近、ニュースで自転車が取り上げられることが多い。
そして、その内容も良い点と悪い点が両方見受けられる。
まずは、良い点。
それは、燃料が不要で二酸化炭素も排出しないという、環境、資源に優しい点だ。
最近は輸入原油が高騰してガソリン代も馬鹿にならない。
他にも、昨今の生活習慣病予防のためのダイエットツールとしての自転車の存在である。
このようなテーマに対して、省エネ、省資源、ダイエット目的で自転車通勤の奨励ってのも結構多く見られる。
一方で悪い点。
これは、暴走自転車の問題である。特に自転車の運転者と他の車両の運転者の違いは、通常の免許取得年齢に達していない学生、運転とは縁のないオバサンが多く含まれていること。それと、免許を持っていても自転車なら許されるという意識を持つ大人の存在がその理由だと思う。事実、自転車に関係する事故が多発して、道交法の改正では自転車の取り締まり強化が一つの目玉として施行されている。
自転車の傘差し運転、携帯通話運転、無灯火運転、車道の逆走、道路での並進は勿論、一番おとなしくしなければならない歩道での歩行者への接触等々の様々な弊害も指摘されている。自動車運転中に右側通行で二列で並んで走る連中(ババァ、中高生に多い)に遭遇すると、轢き殺しても良いんでは?とさえ思う。
省エネ、ダイエット目的で自転車通勤と言えば、その相性は如何なものか?というのが、自分の正直な感想である。自分の場合、ブランクはあるものの自転車歴は結構長く、自転車部、ショップ勤務、サークル運営を結構長く行ってきたが、当時の客層から今の周りのチャリダーを見ても、省エネ、ダイエット目的で自転車通勤をするのは、あまり関心できない。
その理由は、通勤で自転車を使う環境というのは、自動車等では効率が悪い場面が多く、即ち市街地を通行するという前提が殆どの場合に入ると言える。そして、通勤という渋滞、混雑する時間帯において、車道、歩道を行ったり来たりして走るのである。
通勤という目的の下での使用状況では、始業時間に間に合わせるという前提があり、ついつい時間に急かされる運転となりやすい。また、ダイエットという目的では、定負荷連続運転という停止したくない運転となりやすい。一部には、周りのツーキニストに対して、より速くという競争心さえ持つ場合がある。大体、レースコースでは無いし、他人のペースを阻害する行為=はた迷惑って事実に気付けと言いたい。そういう精神状態の下で、通勤下で遭遇する混雑や、歩道において歩行者優先で徐行することが出来るのか?或いは、渋滞している車の列を縫うように走ることが我慢できるか?ということである。立場を変えて、自分が歩行者なら激走チャリ、路地から飛び出すチャリ等はウザイし、自動車を運転している場合でも隙間を激走したり、路肩から中央よりにはみ出してふらつくチャリもウザイ。だから、自転車に乗っていて相手にウザイとは思われたくないのが本音だ。人のことを言えた立場に無いかもしれないが、自動車、単車、自転車の運転マナーは目に余る光景に遭遇することも少なくない。
自転車通勤を奨励するには、自転車通行が快適に行われる社会基盤の整備と、ダイエットや会社に間に合わせるという自己都合よりも安全第一で歩行者優先という社会性を優先させることが出来る精神性が必要だ。法律にしても、横断歩道は原則押し歩き、自転車横断帯が併設してある場合に限って方向者信号に従って乗って移動出来るというのが法律だったりするが、現実問題、そこまで遵守する人は皆無に近い。
ツーキニストのお奨めでロード、MTB等のスポーツ車を推す声もある。ロードなんかの場合は、歩道を走るには全く適しておらず、歩道なら押し歩きって割り切る人もいるが、激走MTB系では歩道の段差も結構ラフに走れるのでお奨めという意見もある。歩道の段差はラフに走るものではなく、少なくとも歩行者が居る場合は徐行すべきである。
そんな訳で、自転車通勤やチョイ乗り実用目的なら、混雑した歩道でも歩行者と共存し交通弱者に恐怖を与えない速度で走ることを前提に作られたママチャリ、ファッションサイクルこそベストというのが持論である。勿論、自制し装備をしっかりして快適に通勤するツーキニストも多いとは思うが、暴走系通勤チャリダー(軽快車、MTB系に特に多いような、、)ってのも多く見かける。
通勤時の段差に突っ込めるチャリを志向したりするのは、?????????だ。
自転車は原則車道走行だ。そして、車両ルールに則って運行して貰いたい。通勤のように歩道走行可の範囲で歩道走行するならば、歩道における自転車の立場(あくまでも歩行者優先で、お邪魔者)を弁えて運行して貰いたい。
そういう訳で、私のフィットネスライフにおける自転車ってのは、時間の制約を受けない時間帯(今なら昼休みに川沿いの道路を)に車の殆ど通らない場所でママチャリポタをしたり、お手軽移動では歩道をのんびり走っている。逆に、フィットネス目的で定負荷連続走行したいときは、日曜早朝にCRか郊外の河川土手を、それようの疾走系チャリで漕いでいる。
大人なら、目的を遂行する上での社会性も考えて行動するのが、若年層への手本となる。そういう手本がなければ、いつまでたっても自転車という乗り物の社会的地位は向上しないように思う・・・・言い過ぎだろうか?要は、目的を果たすために、TPOをわきまえて、用途にベストマッチした道具を使って付き合えば良いと思うんだが、、、。
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コメント
今日、職場の若い衆が通勤自転車で転倒したらしい。精神的な意味での視野の狭さが単車、自転車での事故頻度の多さに繋がっていることを説教した。
自転車で、ロードに憧れる。手持ちのクロスバイクをロード志向に改造する。・・・否定はしないが、通勤途上でそう言うモノを試すことはNGだ。ましてや、チャリダー同士の競り合い意識なんてナンセンスだ。
そう言う意識があるだけで、歩道走行、混雑路走行でも注意力が散漫になる。注意したつもりでも、どこか抜けるものである。
メインサイトの日記にも書いたが、空気を読め!って感じ。TPOをわきまえて、趣味と実益を両立させるべきだ。
投稿: 壱源 | 2006年9月 4日 (月) 10時37分