最強クラスの台風襲来
発生段階から注目していたが、予想通りに中国地方に大きな影響を及ぼしそうである。
天気が大荒れになるのは、明日日曜日の夕刻以降、明後日月曜日の午後くらい迄だろうか?台風が接近した場所での風速等のニュースを見ると、風速70m/secに及ぶ猛烈な風が吹いている。被害状況は結構酷いモノ。
この時期、つまり夏が終わり秋になる頃の台風は、中国地方に大被害をもたらす。台風が発生して北上過程に洋上を通過する場合、海水温は未だ高い状態で台風は衰えにくい。特に、この時期の台風は台湾、沖縄の西方海上を北上し、九州を回り込むようにして日本海に抜ける。この経路は、夏の名残の太平洋高気圧の外周に沿って移動するもので、多くの場合、今回のように中国地方には秋霖前線が横たわる。
台風の北上中は南海上で勢力を維持しやすく、東方に進路を変えるときは海水温こそ低くなるものの夏台風と違い結構な速度で九州をかすめて接近するので、勢力が低下仕切る前に中国地方に接近する。特に、台風の東に位置する中国地方から見ると、台風自体の暴風に加えて台風が高速で移動することによる風も加算されるために、中心付近の暴風以上の暴風が暴風圏の縁にあたる地域で観測されることも多い。
今回の台風は発生地点こそ違うが、台湾付近からの北上の経路、中心気圧の変化、特に再発達した状況を見ると、平成3年の台風19号を思い出させる。今回は強風に加えて、秋霖前線の存在、日本海上の気圧配置から、台風の速度が山陰沖で失速しそうな状況であり、台風19号のような被害に加えて、豪雨災害も発生し、それが結構長引くような状況を思わせる。
台風19号では多くの民家の屋根が剥がされて、信号機の向きが完全に狂い、多くの樹木が倒れた。農作物の被害も甚大、ビルのガラス被害、看板の崩落と凄まじいものであったが、今回はそれ以上かもしれない。もしかしたら、市内でも風速で60m/secを超えることも考えられる。更に、台風接近で活発化する秋霖前線の影響で豪雨による災害、地盤に多くの水を含んだ上での突風等で特に南西に向いた斜面においては土砂災害も予測される。広島市なら西区以西の住宅地から安佐方面では、豪雨、暴風の被害が大きくなることが多いので注意が必要だ。また、南区の瀬戸内側に向いた住宅街も風に対して無防備な地域故に厳重な注意が必要と思われる。沿岸部では17日の夜間は潮位も上がるために高潮の警戒も必要である。
三連休を直撃する台風であり、余暇が台無しになる程度で済めばよいが、酷い三連休になるかもしれない。台風対策といっても落下しそうな植木、荷物を風の当たりにくい場所に移動する程度の対策しか出来ないが、どうなるだろうか?
この三連休は会社は休日だが、工場によっては保守、生産で出勤する人も居ると聞く。土曜日午前中の段階で台風の影響を受けるのは、ほぼ間違い無いと思われるが、月曜出勤のスケジュールはそのままのようだ。まぁ、休日出勤なので基本は従業員の皆さんの自由意志なので大丈夫だと思うが、一昨年の台風18号のような状況での会社の対応の迷走ぶりから、せめてもの救いは台風が休みの間に来るということだ。
前向きに考えると、取り敢えず各家庭の主が家に居て家族を守ることが出来るということである。
何にしろ、被害が少なくなることを祈るばかりである。ただ、今年は秋の訪れが早いように感じるために、案外、台風の東方への進路変更が例年よりも南で起きるかもしれない。そうすれば、九州地方に上陸する可能性もあるし、そこで急速に衰えることがあるかもしれない。対馬近辺の海上を通過するよりも影響は小さいかもしれないが、油断は禁物だ。
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コメント
午前2時
台風が北よりの進路をとり、北上と共に勢力範囲が狭まったこともあり暴風域から間もなく抜けそうである。裏山山頂の樹木の揺れはあるものの、1時間前程では無い。これから南西よりの吹き返しの風だろうが、取り敢えず一安心である。
この台風でも市内の樹木が倒れたニュースが流れていた。ここ最近は台風の接近が平日の日中ということで勤務先で遭遇することが多かったが、休日夜間での遭遇というのは久しぶりのような気がする。地形的な要因もあるが、大した台風被害は免れたようで良かった。一応、明日は休日ではあるが勤務先工場の状況を確認しに出掛けてみようと思う。
今回の台風に対する警戒夜更かしは、これで終わりにしよう。一寸、疲れたし眠たい。
台風14号が発生した様だが、こっちに来ないことを祈るばかりである。発生地点、時期的に上陸しないような気もするし、したとしても、中部以東か?という気もする。
投稿: 壱源 | 2006年9月18日 (月) 02時01分
午前0時40分
上空の雲の動きな南南東よりの風。台風が日本海に出ても北よりのコースを取っているので、これ以上は台風の中心には近付かないか?この状態が午前3時頃迄続きそうだ。
ベランダに出て自宅の裏山の頂上を見上げると、山頂にある大木が大きく揺れている。風の吹く音は二時間前に較べると良く聞こえるようだ。上空はかなりの風速になってそうだ。ただ、ベランダ上では殆ど風はそよ風状態で、のんきに虫が鳴いている。自宅住宅街から見て谷を挟んだ向こう側は結構樹木が揺れているようだ。地形的な条件で風の影響は大きく異なる。
因みに、10分程前に大雨洪水警報が発令されたが、自宅近辺では雨は止んでおり路面も乾いている。
投稿: 壱源 | 2006年9月18日 (月) 00時47分
午後9時30分~午後10時
暴風域に入る頃か?上空の雲の流れは速く、東から西に移動している。自宅に吹く風も東よりの風が随分と強くなってきた。カーポートの波板固定ピンを直して良かったと思う。
東よりの風が南よりの風に変わり南西よりの風が吹く頃が風速最大になる。日付が変わって午前0時から明け方位が最も強風が吹きそうだ。
雨は殆ど振っていない。気象レーダーの画像を見ても、強い雨雲は台風の進行方向北側に集中しているので、昨夜程の雨は降らないかもしれない。しかし、天気予報によると県内には200mm程度の雨量を予測しており油断は禁物だ。
最新の進路予想によると、日本海に出てからも北北東に進むとのことである。平成3年台風19号、一昨年の台風18号は日本海に出て東進したので、一寸進路が異なる。この微妙な違いが少しの安心を呼ぶ。警戒は必要だが、暴風の度合いは低くなるかも知れない。
投稿: 壱源 | 2006年9月17日 (日) 21時42分
午後8時前
台風の暴風域に入るのは二時間後位か?
位置関係から言うと、自宅には台風に向かって東から吹き込む風が吹くような状態。結構強めの風が吹いているが、雨は止んでいる。自宅の購入の際には、平成3年台風19号の意識から、南西側に丘のある、海からの突風が入らない場所を選んでいる。しかし、東側が開いているので、台風接近における強風は入ってくる。
裏の丘の上の樹木を見ると大きく煽られている。上空はかなりの風が既に吹いているようだ。
投稿: 壱源 | 2006年9月17日 (日) 19時51分
いよいよ迫ってきた。ただ、昨晩に較べると台風の目も判りにくくなってきており、雲の形、雨域の形も崩れてきており勢力が低下しているようだ。そうは言っても、平成3年台風19号、一昨年の台風18号と極めてよく似た経路を辿り、勢力を保っている。午後9時から明日明け方迄が最も怖い時間帯だ。
広島県では昨晩は豪雨被害が各所で相次ぎ結構な被害が発生したが、今日夕刻以降の台風接近に伴う突風、豪雨が控えているので、ドキドキである。
一昨年の台風18号では結構個人的な被害も受けたので、特に台風に対して神経質かもしれないが、、、、。
ところで、カーポートの波板固定のピンが一カ所飛んだところがあったのだが、どうにか午前中に修理ができた。修理する箇所が天井の中央部近辺であり全て外さないと辿り着かないか?と思っていたのだが、端の一枚のみを外し、メインフレーム上に乗っかって波板上を移動していって直せた。昨年の体重86kgでは不可能だっただろうと思うと、痩せて良かった。
投稿: 壱源 | 2006年9月17日 (日) 16時39分