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2006年11月25日 (土)

折り畳み自転車の多段化で?

 一般に折り畳み自転車というと、お手軽系、激安系、オシャレ系といった系統が多い。そして、自転車マニア的にもスポーツサイクルユーザーから見ると、一寸、見下した感じが多いように感じる。確かに、昔自転車を本格的にやっていたときの意識を思い出すと、折り畳み自転車に対して感心があったか?というとそれ程でも無かったし、どちらかというと、自分の選択には入ってこなかったのも事実である。
 しかし、自転車って乗り物は折り畳みからフルサイズ迄基本的には似たような構成で成立しており、最終的な動力源は人間一人というものである。この辺が単車と大きく異なるところである。単車の場合も最終的には乗り手だが、結果として速さには原動機という大きな介在物が存在しているのだが、自転車の場合、影響度の高い介在物ってのは存在していない。
 となると、原動機付きの乗り物以上に自転車ってのは、数ある種類を比較しても大きな差違が生まれないのでは?ってのが最近の意識だ。折り畳み自転車否定論者から見ると、小径故の不安定さ、ギアレシオの作りにくさ、重さ・・・・と否定的な意見が多いが、多くの場合は何らかの工夫によって否定的な要素を除外することは可能である。重さに拘る人もいるが、或る程度の速度が乗ってからは重さが与える影響ってのは案外小さいし、その重さの差が実質的な速さの差に現れる絶対値は気にならないのでは無いだろうか?
 マニア的、オタク的に言うとブランド、パーツグレードに拘る人がいるが、経験的にブランドの差が実質的な性能の差に直結することを感じたことは自分の場合、殆ど無いのが正直なところだ。勿論、そんな意見を言うからには、オールカンパのロード、オールジュラのロード、ユーレーのジュビリー、ドッパー、CLB~シュパーブプロといった高級コンポで組んだ自転車に乗っていた経験を踏まえての意見だ。このような高級パーツの仕上げ、性能、重量、精度が高いのは認めるが、普及価格帯のそれと較べて顕著な性能差としては現れにくい。寧ろ、結果としての性能差ってのは、乗り手の経験、知識、身体能力の差によってこそ大きな差として現れる。
 特に、この度久しぶりの自転車として折り畳みから入ったのだが、思いの外良く走るというのが目から鱗であった。そんな思いで、入手したDAHON系、Les Maillots Wだが、これらは20inch折り畳みで若干重量が付くものの、殆どフルサイズと同じような感覚が得られると思う。
 特に、折り畳みでは普通やらないが、フルサイズでは当然の多段化によって、前述の思いが更に強まった。寧ろ、街中の速度変動の大きな走行パターンでは機動性と加速性の良さが顕著に現れているように思う。
 多段化によって得られるモノ。それは、走行域に合わせた自分に合ったレシオが得られる点だ。そしてレシオの刻みを細かく保ちながらレンジが広げれること。この要素を獲得した折り畳み自転車ってのは、自分の意識では殆どフルサイズの自転車と同じように感じる。

 折り畳みで特にフロントW化が難しいとされているDAHONスピード系、レマイヨWだが、何れもフロントW化に成功した。そして得られた感覚というのは、前述の思いが確信に変わったというところ。

 自分的にはフルサイズ車の固有性とは、その剛性感と軽量さであり、それを活かすには、やっぱりシングルギア仕様のピストでは無いかと思う。これこそ、折り畳み自転車では真似の出来ない世界のように思う。(フルサイズでフルデコ系ってのはオタクっぽく、モノに頼りすぎって感じがして好みでない。)

 いよいよ、ピストの世界に再突入だ!

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コメント

ナイスなコメントありがとうございました。

投稿: 西垣 | 2006年12月 2日 (土) 15時26分

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