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交通社会における『弱者優先の原則』というのは、尤もなんだが、自転車という存在は歩道においては歩行者に対して加害する可能性が高い立場、車道においては最も弱者となる立場であるってのは、ここ最近の改正道交法試案に対する意見が書かれたサイト、ブログ、BBS等でも良く見かける文言である。
確かに弱者優先ってのは理解できるし、加害者側の立場になりやすい側に居る際ってのは、弱者を保護する気持ちを常に忘れてはならない。
しかし、この原則に従って弱者の側に属する者程、公共交通環境の中で規則に従っていないように思えるのは自分だけだろうか?歩行者の信号無視、飛び出し、自転車の逆送、並進等々、原付の信号無視・・・といった具合に、規則違反を目にする頻度というのは、弱者側の存在の中程に頻繁に目にするようにも思う。
言葉は悪いが、弱者優先という原則を盾にして、無謀で無秩序な行動が許されると勘違いしている人があまりにも多いように感じるところである。
今回の道交法改正騒ぎの中で特に感じることは、一個人の意識ではなく、ユーザー全体の低いモラルを棚に上げて理想論や権利を主張する意見を目にすることも少なくなかったように感じるところが、正直な感想である。
弱者の立場に居れば、何をしても許される?という考えが、仮に大多数を占めるのであれば、その意識を改革することが最も大事なように思うところ。
特に、自転車ネタとして考えれば、御都合主義的に歩行者になったり車両になったりして、歩行者的になった際には、歩行者モードのモラルで乗ってる人は少なくない。
こんな状況では、なかなか社会の中で発言権のある意見としては通りにくいように思うところ。
教育の中で社会の中で生活する上でのルールを覚え、個人の行動が社会のモラルを作り上げるのに大きな影響を持つことを教えるような仕組みが最も大事なように思うところ。
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