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2007年2月17日 (土)

アンチエイジング

 アンチエージング=不老という考えだが、不老を目指す=何時までも若々しく美しく!という願望により、美容、ダイエットに拘りがある人には大きな関心事となっている。

 不老を実現するには、老化のメカニズムを知り、その摂理に対向することで不老を手に入れるというのが、多くの人の考え方である。

 しかし、人間の老化というのは、現状の常識では運命による定めに近いものがある。仮に、人体機能の全てが明らかになることがあれば、老化そのものを止める事が出来るのかも知れないが、一般的な認識である始まりがあれば終わりがあるし、生まれれば最終的には死んでしまうものである。

 最近は人間の寿命について関心をもって情報収集をしていたのだが、その中で寿命とは?寿命を長くするには?という疑問と現状をいろいろ調べた中で、誕生から死に至る過程では、その前半が成長過程であり、後半が老化過程であり、その老化について思うことがあるので、記事にしてみることとした。

 老化のメカニズムの研究はこれまでも盛んに行われてきたが、その研究の中で、研究者或いは美容に関心を持つ人の中で、なかば常識とされている考え方がある。それは、老化に大きな影響を持つ因子が活性酸素であるという考え方である。

 活性酸素は酸素の中でも、特に電子の配置が通常のモノとは異なり、他の物質から電子を奪いやすい電子配置をした酸素の事であり、即ち、活性度の高い、他の物質を酸化させる力の強い酸素の事をさす。
 そして、この活性酸素が老化や病気に大きな影響を及ぼしているという考え方が広く浸透している。詳細な内容説明は詳しいサイトに譲るとして、この活性酸素を除去する抗酸化物質を取り入れる事で、体内の活性酸素を除去し不老を実現するというふれこみのサプリメントも結構見掛けるものだ。

 始めの内は、フ~ンという感じで読み流したのだが、ふと考えた事は、活性酸素という酸素の中に一定の割合で存在するであろう物質が本当に老化に影響が在るのか?という疑問である。確かに、体内に取り込む酸素が全て活性酸素ならば大きな影響がでるだろうけど、この手の物質というのは大抵一定の比率でしか存在しないものである。活性酸素が体内に沢山存在するならば、普通の酸素もそれ以上に多く取り入れている筈であり、活性酸素の影響よりも、通常の酸素を消費する運動行為による好影響の方が勝るのでは?と素直に思ったりする。大体、生体の進化の過程において、世の中には既に一定の割合の活性酸素が存在している筈であり、その活性酸素を無害化するメカニズム自体が、生物の進化の過程の中で組み込まれていると考える方が自然である。
 逆に、外部からの化学物質で活性酸素を除去する物質を摂取する方が、本来の機能を正常に働かせる機会を失わせるのではないか?と思ってしまう。

 そんな思いから色んな研究期間による活性酸素の老化への影響度を検証した論文を当たってみると、最新の報告ではあ、活性酸素の濃度と老化の影響度の間には一意的な相関を見出すことは難しいとの報告を見つけた。老化のメカニズム自体は、活性酸素によるものではなく、プログラム細胞死(アポトーシス)によるモノが老化に支配的な影響を及ぼすとの報告である。この研究は今始まったばかりであるが、名前の如く、予め決まっている細胞死であり、細胞の生い立ちを律するDNAの中に何らかの意味が含まれていることを示唆している。全てのモノには目的があり、その目的を実現する機能が備わっているものだが、アポトーシスという機能にも目的が在るはずで、その目的と機能、他との相関については未だ未知の領域の方が大きい。

 話が戻るが、活性酸素除去に有効な抗酸化サプリとして、ベータカロチンというものがある。これは、脂溶性ビタミンAの前駆体物質だが、最近はベータカロチンの過剰摂取による癌、心血管死のリスクを増大させることが判ってきた。怖いものだ。

 確かに、活性酸素は身体にとって良くない物質だろう。しかし、身体にはこれに対処するメカニズムが備わっている。このメカニズムに変わる機能をサプリに求めるでなく、この防御機能が有効に働くような健全なライフスタイルを維持することが重要ではないか?
 健全なライフスタイルを確立できれば、昨日の寿命の話ではないが、本来の寿命に近いレベル迄健康に生きていけるのでは無いだろうか?

 人体の機能としていの限界は、実際に100歳以上の高齢者が元気で生きて居られる例を考えれば、昨今の健康ブーム、サプリブーム、医療技術に頼らずとも人体の機能的限界は100歳以上であることは間違い無いのであり、本来の機能に磨きを掛けることこそが、有効な不老への取り組みになるのでは無いだろうか?

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