無重力
さっき、ニュースで国際宇宙ステーションでの長期滞在に挑む人の話を聞く特集をやっていた。宇宙に出掛ける、宇宙で暮らすという事が100年以内には普通の事になるかもしれないんだろうか?ニュース解説者、宇宙で長期滞在する人のコメントを聞いていると、そのような気にもなる。
しかし、人間の身体というのは地球の重力を受ける環境下において進化してきており、身体の各部の機能は明らかにされていない部分でも重力を受けるという前提で機能している部分は少なくないように思う。
中学、高校の理科の授業なんかでは、背地性とか向地性とかの植物の根の成長方向等についての特徴なんかも習ったりした。
最近は人間でも食後直ぐに横になると胃中内容物が食道に逆流し、潰瘍の原因になったり、それが原因で癌になるかも?という話も聞く。
人間の身体の有する機能というのは、1Gという重力場が前提で機能するように出来ており、重力が作用しない状況では、どのように変化していくのだろうか?少なくとも、起きていたとしても、重力が作用していないのは、ずっと寝たきりで過ごすのと同じ状況だろうし、そういう状態から重力場に戻った時は、強烈な貧血状態になったり、或いは、心臓のポンプ機能が著しく弱くなったりするのかなぁ?とも考えたりする。
一時的に無重力場で生きることは出来るのかもしれないが、長期的に暮らす場合ってのは、最低でも重力を発生させる事が出来る環境でなければ難しいのか?とも思える。
無重力環境の中で新しい発見が期待されているようだが、それに挑む現場の人の体調管理が一番重要だろうというのが素直な感想だ。
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