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2007年3月21日 (水)

自転車でダイエット、スポーツする際の注意!

 つい先日、自転車ダイエット、自転車フィットネスを行うのは何時が良いか?という意味合いの記事を書いたが、早速、その根拠となるような事例に遭遇した。

 自転車でダイエット或いはフィットネス効果を期待する上で必要なのは、自転車という道具を使って身体を動かすというのが前提である。一般に、脂肪燃焼効果を期待するのならば、一定時間の有酸素運動であったり、無酸素運度と有酸素運動を繰り返したりという動きを続けないと効果は得にくいものである。
 そして、このような効果を自転車に乗る事で得ようと考えると、原則として自転車は常に漕ぐというのが前提だ。勿論、断片的、断続的に少し漕いでは惰性で進むというインターバルでも身体を動かしている限りはエネルギーを消費しているのは間違い無いけど、顕著なダイエット効果が期待できるか?というと疑わしいところ。
 逆に、自転車でダイエットや性能を意識して乗ると、乗っている最中は常に漕いで運動しようとする意識が強くなるのも当然の事である。

 このような傾向を考慮にいれると、自転車にダイエットやスポーツ、性能を意識して乗るというのならば、そういう意識で行動しても、他人との干渉や迷惑、事故が発生しない状況を選ぶというのが鉄則であるというのが、私の持論だが、昨今の健康ブームでは、日常生活、特に通勤や通学で自転車を奨める論調を多く見る。勿論、その論調の根拠が、燃料代の節約や、社会における省エネ、排出炭酸ガスの削減という目的ならば、問題無いけど、自転車生活の勧めの第一の目的がダイエット、性能追求というのであれば、個人的には懐疑的に為らざるを得ない。

 その理由は、先日も書いたが、

1.通勤時間帯は、交通環境の混雑度が高く、漕ぎ続ける事が難しい。
2.同様に、雑多な交通環境で一生懸命漕ぐという行為は注意力が散漫になり危ない。
3.更には、出社時刻に間に合わせるような時間に急かされる状況に為りがち。

 というのが大きな理由だ。だから、多くのサイトで見掛ける記事で、通勤途上で見掛ける他の人に負けて?悔しいとか、出社途中に激しい運動(=高速走行)したとか、の実体を見ると、交通環境における道路の用途=多くの人の安全な移動という状況を掻き乱しているようにしか見えない。
 実際に、通勤時間帯で見掛ける自転車関連のトラブル、事故、自転車の交通マナーの悪さ(並進、信号無視、無灯火、御都合解釈による車道と歩道の往来)が後を絶たない。

 自転車を漕ぐという運動は、確かに健康に役立ち、スポーツという側面で見ても奥の深いものだが、自転車と付き合う目的が、健康とスポーツ、性能というのであれば、その目的達成に見合う使い方が許される状況で自転車を使うというのが一番大切なのでは無いだろうか?
 即ち、しかるべき場所があるならば、そういう場所(CR、郊外の交通量の無い場所、交通量が少ない時間帯と場所、専用コース)において、それでも安全に極力留意して、漕ぎ続けるような乗り方であったり、スポーツとしての意識や性能追求の意識した乗り方を行うというのが重要では無いだろうか?

 自分の場合も、自転車を健康目的、トレーニング目的で用いる場合は、少なくとも、そのような配慮を行っており、時間帯的に交通量が激減するような場所と時間を選び乗っているつもりだし、スポーツや性能を試したい時は、専用のコースで他の車両やジョギングランナー、犬の散歩に遭遇しない時間帯を選び走っている。

 要するに、自転車そのものは個人の持ち物だが、それを使う空間というが公共空間であるとの認識を常に持ち、公共空間故に避けざるを得ない他のとの干渉による様々な事態を想定して、他人に迷惑や、驚き、事故が起こらないような他との不干渉を心掛ける事が重要だということ。
 昨今、スポーツ自転車ブームと言われているが、そのような分別を持たないと、過去の単車のレプリカブームによる事故の多発と規制の強化と同じようになるのでは?と危惧するところだ。

 自転車は健康やスポーツとして適したものだが、その目的を満たす事が出来るような状況は何時か?何処か?という意識を持つ事が大事である。そういう時間と場所を選ぶ事が、ダイエット効果や性能追求を目的とした行為による効果が大きく出る必要条件だ。

 『ダイエット、フィットネス目的なら、そんな使い方が出来得るTPOを弁えろ!』というのを忘れると、周りに迷惑を掛けたり、事故やトラブルに巻き込まれたりする。これが、自転車ダイエット、自転車フィットネスをする上で一番大事な事である。

 というのも、例の自転車少年が本日の出勤途中で、乗用車ともめて、警察の仲介のお世話になったとのこと。このブログやメインサイトをよく見ているらしいが、記事にした直後にそんな話を聞くと、何とも言えない気持ちになる。

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