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2007年4月 5日 (木)

タミフル騒動

 タミフルと異常行動の関連を探る報道が過熱している。
 何でも、タミフルを服用した患者で異常行動を起こした人が128人、死亡した人が8人ということだそうだ。因みに、期間は発売されてからの6年間の統計とのこと。

 報道では、報告書による絶対数をもって、タミフル服用との因果関係があるかのような論調だが、一方ではタミフルを服用せずとも異常行動を示し、死亡したり怪我をしたりする例も見つかっている。こういう例外が仮に真実ならば、タミフル服用と異常行動の関係が包有関係には無いと思うんだが、、、、。

 絶対数による報道ではなく、タミフル服用者中の異常行動を取った人の割合、死亡者割合の方が重要であり、危険性を比較するんなら、インフルエンザ患者全体から、服用者、未服用者にしめる割合を提示してもらいたいものだ。

 一番怖いのは、タミフルという対インフルエンザ薬の過剰な処方によるタミフル耐性ウイルスの発生を促す事だ。仮に新型インフルエンザが流行した際に、有効な手立てを失ってしまう事の方が恐ろしい。
 現在、処方対象から10代を外すという通達が出されているようだが、インフルエンザによる患者の重傷度から処方判断が行えるような基準を定める方が有効なようにも思う。

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