安全の認識、ローカルルール
少し前から言われていた事だけど、自動車の運転に際しては、一般的な認識とルールが異なっている事がある。
一例としては、最近ニュースでも取り上げられているけど、夜間のヘッドライトの向きに関してである。一般的には、ロービームを使うってのが常識化しているけど、法規上は、ハイビームが基本とのこと。但し、対向車が居る時はロービームにしなければならないという事。
このネタがニュースに取り上げられているけど、これは言葉の解釈の違いに過ぎず、一般道を走る限りは大きな混乱を招かない。なぜならば、日本では対向車が居ないような状況ってのは考えられない訳であり、ロービームで運転するのがイレギュラーとは言え、イレギュラーな事態の方が普通というだけの話。
でも、日本では、車間距離を異様に詰めるのが通例?化しているので、高速道路ではハイビームで真後ろというと、前走車にプレッシャーを掛けているような感じになるかもしれない。
因みに、このライトネタ一つにしても、実状とマナー、ルールの整合性が取れていない。自動車関係で見ると、お礼?の意味合いでハザードを出すのも法的には認められていない行為。他にも、色々とありそう。
法律で結構細かく定義されている自動車でも、こんな実態だが、法整備が完全でない自転車の場合も結構ある。
法で決まっていながらも、自転車ユーザーの運転時の立場の認識ズレによる違法な運転行為で最も多いのは、自転車の逆走。特に、車道部分を通行している際の逆走が多い。でも逆走している人ってのは、自転車=車両という認識よりも、自転車=歩行者という認識故に、法を犯しているという意識は恐らく無い。
他にも自転車を車両として認識していない事による違法運転といえば、歩行者とおしゃべりをしながらの併走運転。逆走しながら、ふらつきながら、併走運転という状況も結構あるところが怖かったりする。
少し前のニュースで荒川CRでのスポーツサイクルの速度規制ネタを見かけたけど、果たして、CRで一列で群走しているスポーツサイクルってのと、ゆっくりながらも狭いCRを併走し占有して走っている自転車は、どっちが良いのか?というと、結構難しい。
荒川CRにおいて速度規制を行う行政の判断は、他のユーザーからの危ないという声に反応してのことだろうけど、危ないという文句を言うCRユーザーってのは、殆ど、併走か犬の散歩等でCRの道幅一杯を占拠しているという実態を認識していないとも考えれる。そうだとすれば、一列で走る自転車が悪いのではなく、道路を併走という形で使用しながら、罪の意識が無い方が本当は悪いようにも思える。
事実、自分が地元のCRを走行している際も、遊歩道、CR部分を走行している時には、他の自転車乗りの多くは友人同士でおしゃべりしながら前方み見ずに併走している人が非常に多いんだが、スポーツサイクルユーザー以外から見ると、併走自転車が普通と思っているのは間違いの無いところだ。
自動車でもローカルルールというのが存在するのだから、法体系的にあやふやな存在の自転車の場合は、ルールなんぞ、在って無いようなモノなのかもしれない。行政の対応も、文句を言う人の意見のみに反応しているようでは、自転車に快適なインフラってのも整備されないように思う。
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