ホームコースとは?
ホームコースというと大袈裟だけど、単車でも自転車でも自分が好きなコースというか、そういうルートがある。
昔を振り返ると、単車の場合は、自宅から10分程で通える峠だ。峠自体は2km程の短い峠だけど、未だに、この峠を走ると気持ちよいのは確か。この峠、距離的には見にサーキットみたいな感じでもある。高速、中低速、複合コの字、S字、ヘアピンと速度域が異なるコーナーが一通り揃ってる。但し、今は峠を往復して・・・・ということは無くって、この峠を越えて、瀬の川ゴルフ場のある山間部を抜けて、細い道を通って志和に抜けるというパターンだ。志和から白木に抜けて、高陽町を廻って帰るというコース。大きな声?では言えないけど、メインの峠の下から上迄が70秒というところ。
この峠で本当に楽しいのは、実は下りで、長目の下り勾配から二つ目の出口が回り込んだS字という所が一番面白い所。上りは案外誰でもソコソコ走れるけど、下りってのは攻める人が少ない。
遠い昔(23年前)を思い起こせば、下りでスリップダウンで側溝へとか、谷の藪の中へという経験を二度程したのは、実は内緒である。因みに、上りでの転倒は、S4ガンマ(400)納車1週間目に上りのギャラリーコーナーでハイサイドくらって50m程滑り上がった1回のみ。勿論、今は転けるような走りもしなければ、行ったり来たりのローリングもしない。あくまでも通過するのみだ。流して走っている時のある瞬間に当時と同じ感覚が持てるか?が今乗れてるか?の判断材料になっている程度。
一方で自転車の場合は、団地の自宅から自宅迄が丁度30km程のコース。自宅から団地を下ってCR入り口迄の3km程はウォーミングアップ。大体5~6分程でスタート地点に到達する。このスタート地点から折り返し地点迄が約12km程だ。このスタート地点からコースでは途中に信号というのは3カ所しか無いんで結構快適だ。12kmの所要時間は19~20分というところ。
この折り返し地点にある販売機でコーヒーを飲んで、一服してから帰路に向かうのだが、帰路は対岸を走るので往路とは違う道路を走っている。帰路の行程を通ると折り返し地点からCRから出る所迄が13km程だが、この所要時間が20~22分程度で、CR周回は終了する。
CRを降りてからは一般道だが、降り口には大きな交差点があり、その交差点はT字の交差点であり、信号が青になると同一進行方向には車が全くといって良い程居ない。片側二車線の綺麗な道路だが、この信号から1km程の直線基調の道路が或る意味スプリントポイント?のような感じで、元気?な時は、何処まで回せるか?何処まで出るか?を試すことが多い。交差点から200m程は土手を下るという緩やかな下り勾配で、その後が800m程が平地で風の影響を受けにくいコンディションとなる。交差点から500~600m近辺において大抵、どの自転車でも55km/h+αというところ。このストレート区間が終わればクールダウンで500m程走りニシダサイクルさんでピットイン?という形、そこで談笑?した後は、自宅の団地をヒルクライム(標高差80mの最高地点経由)して帰宅というコースだ。
自転車でも単車でも、自宅を中心に直ぐに通える所に具合の良い道があるってのは、結構幸せな環境でもある。
ところで、こんなホームコースなんて記事を書いたのは、自分の状態を測る場所が身近にあると便利という意味からである。
自転車でも単車でもレース競技に憧れる人も居る。レースに対するイメージとして、何位になったとか順位に拘る人もいるけど、競技性という面での関心事として、他人に対して自分がどうだ?という関心を持つ人が多いんだが、自分の場合は、レースコースを走る事は好きだが、他人に対してどうだ?という関心は実は非常に薄かったりする。
自分の場合、クローズドコースを走って一番の関心事といえば、そのコースをどれだけの時間で周回できるか?という所。例えば、中山サーキットなら57秒を切るとかが自分にとっての関心事だ。それは自転車でも単車でも言える事だ。大抵のコースなら、走る前から大体のタイムっていうのは想像が付くけど、そのイメージをどれだけ具現化できるか?というのが最大の関心事だ。そういう意味で、順位という他人との相関比較には関心がない。この冬に中央森林公園を走ったけど、走る前から23分は切れるとイメージしてたし、実際、自分のイメージ通りに出来るか?というのが自分の最大の関心事だった。そして自分の関心事の進み方としては、周回を重ねる毎に、そのコースで何が不具合で、どうすればタイムを削れるか?スタミナの配分はどうするか?というのを考えて、新しいイメージを持ち、そのイメージを具現化することが自分にとっての楽しみだ。
自転車でも単車でも自分のイメージ通りに走れるか?を確認するために、クローズドコースを走るのは大変関心があることだが、生活を考えると頻繁に通う事は難しい。しかし、自分の今の状態を把握したいという思いは常にある。そんな思いを満足させるために、一番具合が良いのは、自分のホームコースを決めて、そこを走っている時の感覚から自分の状態を測るというスタイルを確立することだ。
そんな訳で、自転車のホームコースっていうのは、その周回時間から自分の状態が直ぐに判るんで有り難い。因みに、この自転車コースも実は10代の自転車部時代の練習コースだったりするし、当時のタイムにどれだけ近づけるか?というのが今の関心事でもある。単車で通った峠というのは、思い起こせば、大昔には数え切れない程通ったけど、その結果行き着いた思いは、どんな状況でも焦らず落ち着いて安全かつ速く対処できるようになりたいという気持ちである。それが出来た時に感じる感覚が『乗れている』という自己陶酔の気持ちであり、その気持ちを感じる事が簡単にできる場所が通い慣れた峠であり、日常の走行で『乗れている』という感覚が希薄になった時には、昔の峠に出向いて、今と昔の違いを探したりしているところ。
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