防衛大臣の辞任の言い訳
昨日、久間防衛大臣が辞任して、後継に小池補佐官があたることになった。
久間さんの『しょうがない』発言に端を発した騒動だが、この『しょうがない』という方言的な文言を原爆投下に是非に使ったところで、後の言い訳の混迷度合を更に深めているように思うところ。
『しょうがない』という意味を考えると、『何々して、しょうがない』と『しょうがない人ねぇ!』の『しょうがない』の意味は微妙に違う(前者は同意的な意味合い、後者は否定的な意味合い)ようにも思うけど、今回の発言は原爆投下に対して同意的な意味合いで取られた模様。
後の言い訳、官邸のフォロー?発言から考えると、最終的に久間さんは、原爆投下自体を正当化するような認識を持ち続けているという点では変化が無く、今回の辞任の答弁に際しても、被爆県の県民や国民に対して原爆投下自体を当時のアメリカの判断から考えて仕方ない行為で、寧ろソ連参戦による混迷を深めなかった事を良しとするスタンスは一切翻っていないのが判る。
辞任の理由ってのは、久間さん自体が大臣に留まることによる参院選への悪影響が第一ということになっており、結局、久間さんも昨日の記事ではないが、国民のために仕事をしているのでなく、官邸に向いて仕事をしているだけの人というのが垣間見れる。
今回のドタバタでは政府与党の対応も同意しかねるのが個人的な感想だ。今は参院選前でもあるが、原爆投下、終戦記念日直前でもあり、大臣が辞意を表明する程の不祥事ならば、国民に向けた説明責任があるはずだが、なぜ会期が残っている状態でありながら、野党の追及に対する与党の姿勢が審議拒否という形になるのだろうか?会期を延長してまで国会運営を行うのであれば、今、この時期にやるべき事の重大案件に、今回の久間発言問題は含まれているような気がしてならないのが素直な感想である。
数の論理で、審議を深めず一方的な政党の思惑だけでの法案成立と、不都合な案件は審議拒否で対応するという、現在の与党の姿勢とういうのは、一種の一党支配の独裁政権的な色合いを感じるし、それに対する安部首相の稚拙な対応ばかりが目立つ気がする。
しかし、現安部体制ってのは、大臣の問題行動ってのが極めて多いようだが、個人の資質を見抜く事が出来ないのか、統制を取る事が出来ないのかしらないが、安部さんってのは、総理の器に無いような気がしないでもない。
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