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2007年9月28日 (金)

オッサイクリストの夢

 三十路を超え、不惑を超え、、、と歳を重ねると、身体には色々な不具合を抱えるものである。実際、定期健康診断でも35歳から成人病検診が増える。今年か来年からは、40歳を越えるとメタボリック診断の一環で胴回りのサイズ計測も増える。つまりは、歳を重ねると、いろんな疾病を抱えるリスクが高くなるということ。
 リスク因子としては、肥満、飲酒、喫煙、運動不足に加え、本来の老化現象が不具合を加速させる。

 これは、生体としての老いと生活の堕落がお互いを加速させながら身体を蝕んでいく様子のようである。

 という訳で、勤務先の同僚の間では、十数年前には、万筋会というふざけた寄り合いでSCに通ったり、或いは、クラブ、同好会で健康に気を遣う人って言うのが結構多い。
 歳を取って運動するっていうのは、先の老いに対する抵抗というか、あがきのようなモノである。
 自分の場合も正しく、その目的で日々の運動を行っているんだが、よく言われる事としては、何故にそこまでストイックに追い込むか?という問い掛けである。

 自分が継続している運動といえば、ウエイトトレーニング、水泳、自転車、単車(これは運動ではないかもしれないが、単車でもスポーツライディングという意味)である。これらの運動は多くは幼い頃から続けているものが多いが、水泳、自転車については、かなりハードに接しているようにも思う。
 この様を見て言われる事で違和感を感じる事は、今のメニューが速く走れたり、泳げたりするためのように思われているみたいな点である。

 個人的な意見としては、成長期を過ぎた身体、特に老化過程にある身体ってのは、鍛えたところで成長期の頃のような飛躍的な進歩は期待出来ない。鍛える事による進歩よりも老いる事による能力低下の方が大きいという思いである。では、何故にハードな運動をこなすか?というと、老いる前の段階で自分が得た能力、つまりは成長過程に到達した域を100%とすると、どのレベル迄衰えが抑制できているか?を確認し、その衰えを抑える事を目的に運動しているっていうのがある。
 自転車ならば、1kmを何秒で走れるか?1時間で何キロ走れるか?1日で何キロ走れるか?100キロを何時間で走れるか?であり、水泳ならば、100mを何秒で泳げるか?1時間で何キロ泳げるか?何時間続けて泳げるか?であるが、そのターゲットは過去の実績である。過去の記録に遜色無い状態を今維持できるかどうか?が一番の関心事である。

 そういう訳であり、オッサンのスポーツに対する夢っていうのは、過去の自分を取り戻す事であり、そのために出来る事をやるっていうのは、結局は、老いて衰える事に対する抵抗ってことである。それゆえに、周りの良く判らない連中にターゲットというかライバル視されるのは凄く迷惑っていうか不愉快な気分になる。

 後は、自転車の工作的な趣味としては、持論としての自転車の速さについては、小径もフルサイズも公道レベルでは差違は無いという思いがあるが、その思いを実証するために小径車を作って遊んでいる事がある。
 勿論、乗り手は自分であり、自分が乗ったフルサイズに対して、自分が乗った小径車で遜色無い状態を感じる事が出来るかどうか?で自分の中で評価しているところ。
 別に自分が乗った小径車で他人のフルサイズロードより速い遅いを測るのではなく、自分が乗った小径車は、あくまでも自分が乗ったフルサイズと較べるだけである。

 何故に、こんな事をするか?っていうと、過去の自転車趣味時代に、そういうトライを行っていない事もあり興味が沸いただけである。
 ここ一年で思い付く事は、小径車について一通り行ってみたけど、少なくとも、自分レベルの走りでは、抑えるところを抑えれば、小径車もフルサイズも何も変わらないって事である。
 時折、質問を頂いて、いつも答えているのだけれど、小径車がフルサイズより速いのではなく、自分の納得できる速さは小径車でも得られるというだけの話である。

 自分的に気持ち悪いのは、何の根拠も無く、目標最高速度○○km/h、巡航速度○○km/hって言う奴。その数字が伝聞によるモノの場合は、それで良いのか?って思う。
 似たような数字を自分も出すけど、それは目標ではなく結果である。目標となる場合は、過去の自分が得た結果が目標にしているだけである。先の運動量に対する認識にしても、水泳部時代、自転車部時代の数値に近付くために、当時に近い量の運動をこなしているだけの話であり、当時の数値は当時の鍛錬の結果であり、今、当時と同じ数字を期待するが故に、当時と同じ準備を行おうっていうだけの話である。
 この辺が、周りには伝わらないようである。

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