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2007年10月24日 (水)

東京モーターショー開幕

 本日、東京モーターショーが開幕する。今日、明日がプレスデー、明後日が特別客?、明々後日が一般公開で11/11迄公開されるそうだ。
 ネットが普及する前は、直前情報という名の雑紙特別編集号等が最も情報が速く入ってくるものって認識だったけど、最近は、ネットが普及しているんで、公開当日から続々と情報がアップされる。
 また、メーカーサイト自体で出品予告的な公開も行うし、直前のフランクフルトショー等での情報もネットで先行入手可能なんで、目新しさって部分は昔程ではない。ショー初公開ってモデルはメーカーで一車種という程度なんで、大きなインパクトを感じにくい世の中ではある。

 さて、ここ何年かは景気が良いとの認識だが、自動車販売、自動二輪車販売に関して言えば、それ程好調とは言えないのが実情のようだ。少し前のNHKの番組でも、自動車が売れないのは何故?って題目で取り上げていた。その番組では、昔はメーカーのラインナップの序列に従って、自動車を乗り換える(コロナ→マーク2→クラウン)事が標準的な価値観という紹介や、最近の若年層は自動車以外のモノに関心が強く、関心の方向性は手軽で簡単、身近にできるがキーワードって話もあった。

 そんな社会における自動車の存在感の変化がある中で、今回のモーターショーでは、どんな提言が為されるのであろうか?
 まぁ、時代的には環境、エコをテーマに取り上げたモノが主体となるかもしれないが、一部の富裕層相手?とも取れる高級、高性能も主体の一つとなるかもしれない。

 但し、やっぱり大排気量、大馬力を謳うメーカーがエコだの環境だの言っても何か違うような気がするのは気のせいだろうか?
 この環境志向と高級志向を併せ持つ価値観は、ターゲットとして誰が対象か?って考えると、これは正しく、欲しいモノを全て手に入れたオヤジ連中がターゲットであり、そういった連中の欲望の対象である、名誉欲を映した鏡のような商品ラインナップに見えるのは気のせいだろうか?

 環境、エコといって、電動ハイブリッドによる強大なパワーユニットを搭載する高級車を乗り回すってのは、己の地位をアピールしながらも、環境に配慮してますよ!ってアピールにしか見えない。そういう地位も名誉もあり、名士を気取りたいって欲望の権化のような展開を感じるのは言い過ぎか?

 仮に出品内容が、このような極一部の富裕層を見たモノで終われば、自動車産業も厳しい気がする。なぜならば、旧態然とした価値観の出がらししか見ていないってことだからだ。
 自動車で楽しむ事のハードルを下げ、楽しむ事による環境負荷を最小に留めたような構成を若い層にアピールすることで初めて、新しい価値観に応じた市場の創世が出来るのでは無いだろうか?ただ、こういう創世的な活動は、利益追求優先のT社なんかでは実施不可能な世界かもしれない。

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