直感の2st、戦略の4st
今日は、午前と午後でSVとガンマ500という両極端のバイクで似たような峠を走った。どちらのバイクも軽量で必要十分なパワーで峠が楽しいモデルである。乗り味は全く違うけど、楽しみ方自体に大きな差違は無い。
しかし、ピッチを上げて延々と続くワインディングを走り続けると、ガンマは単車の存在感が消えていき、SVは単車の存在が明確になっていく。ガンマは自分の感覚での操作で直接的に峠を走っている感覚になるが、SVの方は道具としての単車を扱って峠を走っているという感覚になる。
例えば、とっさの状況判断ではガンマでは無意識で対処できるが、SVでは挙動を落ち着かせる事に細心の注意を払っている事に気付かされる。実は今日は、山間部の狭い峠道で対向車と遭遇したが、ガンマの場合は何事も無いかのように逃げる事が可能だが、SVの場合はそうはいかない。
この差が2ストと4ストの差だろうか?2ストの感覚と動きの直結感は強烈であり、自分の思いと単車の動きにタイムラグを感じない。正に意のままという感覚である。
SVの場合は、疲れが溜まっていない状況こそ普通だが、アベレージを保って連続して走ると状況を読む事に疲れが出て、読めている時こそ楽だが、読めない時には結構おっかなびっくりの状況がある。ガンマでも読んで居るんだろうけど、読む先の未来が短くて済むのだろうか?そういう訳でビックリが無いのである。
これは、裏返せば、直結度が高いが故に、読む先の度合いが少なくて済んでいるということかもしれない。
そう言う意味で、脊髄で運転するのがガンマ、大脳で運転するのがSVというのが今日の感想だ。
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