DAHONのスケルトン
DAHONって自転車は、それしか乗らないと何も感じないのだが、これって結構、かなり、随分と他の自転車とは違うようである。当初は、西DAHON、スピママという構成で、これが普通って感覚だったのだが、ロード、ピスト、他の折り畳みと自転車が増えてきて、それなりにスポーツ志向でポジションを整えてみると、DAHON系は他の自転車とは随分違うことに気が付く。
DAHONは折り畳み20インチということで、小さな自転車って印象を持ちかねないけど、実は非常に大柄な自転車である。特に、スポーツサイクルとして捉えると、通常の自転車とは較べ物にならない程に大きい。
これをアップライトな姿勢で身体を起こして、ハンドルを高い位置で乗る分には、まぁ、シティサイクル並ってなるけれど、スポーツサイクルらしく、ステムトップとサドルトップを面一以下となるようにハンドルを下げようとすると、トップ長が異様に長くなってしまう。これは、小径車で安定性を確保するために伸ばしすぎたホイールベースが効いているのだろうか?はたまた、折り畳み時にシートポストが収納時の脚立的役割をするように地面を支えるようにシートパイプがハンガーの後側にオフセットされているからであろうか?
試しに、我が家のスポーツサイクル4+1台を較べると、
1.小林製531フレーム
ホイールベース:955mm
トップチューブ長:530mm
シートパイプCT長:550mm
2.ラングスターTT(520mm)
ホイールベース:980mm
トップチューブ長:537mm
シートパイプ長:520mm(ホリゾンタル換算)
3.オ・モイヨWW
ホイールベース:990mm
トップチューブ長:524mm
シートパイプ長:380mm
4.西DAHON
ホイールベース:1130mm
トップチューブ長:650mm(630mmハンガー真上換算)
シートパイプ長:270mm
5.スピママGTR
ホイールベース:1050mm
トップチューブ長:620mm
シートパイプ長:270mm
って事である。これって、DAHON系をアヘッド化するのが馬鹿の証明のようにも見える。相当に胴長か、身長が180cm以上で初めて成立するポジションとなりかねない。DAHON系はステムに突き出しを与える事がナンセンスって事かもしれない。
今は、I-BEAMのポストでサドルを思いっきり前方で固定して辛うじてポジションを作っているけど、曲がらない自転車であるには間違い無い。
これは、DAHONが畳んでナンボの自転車で、アヘッド化自体が折り畳み性能を犠牲する以前に自転車としても有り得ない形となっていることの証明みたいな気もする。
このDAHON、アヘッド化して普通の位置にサドルを固定するとシートポスト~ハンドルバーの距離は下手すると700mm以上にも及び兼ねない。ステム長を0mmという構成で650mm前後なんで、この位置で高さのみを調整して乗るのが健全な気がする。
ということで、今回は、標準の折り畳みステムに交換して、普通の自転車のトップ長+ステム長=DAHONのトップ長として適正になるように改める予定である。因みに、自分の場合、サドルセンター(ポストセンター)~ハンドルバー迄が630mmくらいが丁度良いんで、西DAHONなら突き出し無しが丁度良いハンドル位置である。そういう訳で、長距離が更に苦にならない仕様を作り出したいと思っている。今のは前傾度がきつすぎである。短時間ならいざ知らず、本当に走れ慣れた人とのサイクリングでは疲れが倍増しそうである。
チョット前迄は、DAHON系のホイールベースの長さで小径にしては直進性に優れる等々思っていたけど、小径は小径らしくキレのある走りの方が面白いなぁ!って思う方が大きい。オ・モイヨWWは小径ならではの走りが楽しめるし、フルサイズには無い楽しさってのが味わえる。小径でフルサイズを目指す位なら、最初からフルサイズに乗る方が素直だし、小径なら小径らしく楽しむって方が健全だと思う今日この頃である。
小径車も楽しいけど、今の価値観で見ると、なんか低重心ロングホイールベースに拘りすぎた自転車ってのは、フルサイズコンプレックス的な小径車に見えるのは気のせいだろうか?西DAHONは、長いホイールベースはそのままに、すくなくともポジションは健全にしてやり、クロウスレシオ+ワイドレンジで走る場所を選ばない上に、疲れたら畳んで車で帰れるという、中年オヤジ向けランドナーとしてキャラを際立たせたいと思っている。
今も完全に畳めるけど、ハンドルバーを抜くのに工具を使うのがNGであり、工具レスで完全に畳めるようにチョイと変更してやる予定だ。
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