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2007年11月 6日 (火)

最先端!?再生医療

 今日(正確には昨夜)、NHKスペシャルを見ていたけど、そこでは最先端の再生医療が紹介されていた。
 番組の冒頭では、イモリの脚や尻尾の再生の様子、再生した脚の機能の完全さが紹介され、そのイモリのような生物の持つ再生能力が人間にも備わっているというさわりで番組がスタートするという構成である。

 番組では、このような再生能力はイモリのような生物固有の能力と考えられていたのが従来の常識であったが、この常識を覆す事例が最先端医療現場では目撃されているという事。そして、このような再生能力を用いれば、従来は機能を失うと再生不可能と思われていた脳や心臓の機能迄も再生が可能であるという論理とその臨床試験、医療現場の実際を紹介するものであった。

 この再生能力を司る物質は、患者自身の骨髄幹細胞というもので、この骨髄の中に含まれる様々な細胞から必要なモノを取り出し、それを培養して患者に戻す事で、先の従来は不可能とされていた脳細胞、心筋細胞の再生を行わせるというもの。
 因みに、脳細胞、心筋細胞の再生を要する疾病とは、脳梗塞、心筋梗塞という血管系疾病であり、梗塞によって血流の途絶えた先の細胞組織(脳細胞、心筋細胞)を、骨髄幹細胞によって再生、活性化することによって失われた人体機能を復活させるものである。

 この骨髄幹細胞による再生や活性化は、骨髄幹細胞の持つ、細胞栄養因子と血管新生因子という機能を用いるらしく、前者の因子は弱った細胞に栄養を与え活性化させる働きであり、後者の因子は梗塞によって壊れた血管周辺の細胞に酸素と栄養を供給するあらたな血管を作るという働きの事だそうだ。

 今日の番組では、この理屈に基づいて日本とドイツでの治療の様子を紹介していたのだが、こういった医療技術の進歩に驚くと共に、何か、そのような先端を走っているという技術者の意識から見過ごしているかも知れない落とし穴は無いか?という部分への不安の二つの思いを感じたのが正直な感想である。

 確かに、既存の意識では、患者自体の細胞を患者に戻し、その再生能力で治療を行うっていうのは、凄い革命的な気がしないでもないが、その一方で、骨髄液を取り出して、細胞を培養して体内に戻すというのは、革新的な効果を現す一方で、その体内の一部の不具合を修繕する能力が別の箇所に作用しないか?しすぎる事で体内の平衡性が崩れないか?本来は退化している筈の器官の機能が発現しないか?なんて考えてしまう。
 一方で、培養した骨髄細胞は元の細胞と同じか?というと、必ずしも同じでは無いのでは?という思いもある。根拠としては、全く別次元の話だが、海洋微生物の殺菌試験では、本来は天然プランクトンを用いるが、入手性の問題で試験では培養プランクトンを用いる事があるが、その条件で行った試験は内容によっては、天然モノと培養モノでは違う結果を得ることが実際にあるのは、水産関係の研究者の中では常識であり、そんな事はないのか?という思いもある。

 まぁ、現実に、問題となる疾病と闘っている人にとっては大きな朗報になる事は間違い無い訳であり、医療の一つの選択肢として確立する事を願って止まないが、このような治療を要する疾病自体が脳梗塞であったり、心筋梗塞であったりする訳である。この血管梗塞が生じるのは、結局は、血管内壁にゴミが堆積し血流が滞ることが原因であり、こういった治療は対処療法の一つであるのは間違い無い。いくら再生医療を施しても、血管に梗塞が生じかねない事態そのものの改善には到っていないのは対処療法の限界でもある。
 真の疾病からの脱却とは、このような血管梗塞を引き起こさないような体内環境の維持であり、今現在健康な(というか病を発症していない)人達は、このような時代と共に革新的に進歩する医療技術に頼らずとも不具合を来していない今の状態に感謝し、この状態を末永く維持することを意識していくことが大事なように思える。

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