« 重大疾病予防には? | トップページ | 労働災害 »

2007年11月27日 (火)

活性酸素

 昨日は重大疾病として動脈硬化や癌について、そのリスク因子として何があるか?を、半ば空想の世界で記事にしたりした。当たっているか否かは別として、飲酒、喫煙、合成食材が身体に良くないのでは?って感想を持っているけど、このような飲酒、喫煙、合成食材摂取が何故に身体に悪いのか?を思いながら、ニュースを眺めていて思った事。

 今日のニュースに目を惹いたのが、熊本大学の研究報告で、先に示した重大疾病の原因となる活性酸素を減らす物質が体内で作られているという報告である。

 因みに、この活性酸素ってのは、癌や動脈硬化、老化の原因となる物資らしいが、活性酸素が体内に溢れる要因としては、煙草、アルコール、油の摂取が挙げられている。
 そして、この活性酸素を解消する物質として体内で作られる物質の存在と機能を明らかにしたことがニュースになっている。

 ところで、この活性酸素は、普通の酸素の酸化力が更に高まったモノであり、大きくは電子配置が異なって他の物質を酸化させる力が異様に高まった存在である。その酸化力は、身体を構成する、或いは、身体が利用する糖質、脂質、アミノ酸等の分子を酸化する力を有しており、活性酸素が過剰に存在すると体内物質が変質するって事らしい。

 その一方で、この活性酸素って物質は、体内に取り込んだ酸素の何%かは活性酸素に変わるのも事実であり、その活性酸素の強力な酸化力(殺菌、解毒作用)を身体が本来利用しているってのも事実である。

 要は、人体という生体が生体活動を営む上で、自然な状態であるほど、そういった物質が過不足なく生産され利用されているっていうバランスが非常に重要であるってことだ。

 昨今、サプリメント、栄養補助食材等は、単一栄養分の濃縮によって健康に良いという触れ込みで販売されているが、先の活性酸素の理屈ではないが、どんな物質でも不自然な形での摂取は、摂取物質の組成率が大きく崩れるって事を招いており、案外、活性酸素のような物質を、あたかも悪者のように扱ってしまう可能性さえ含んでいるように思う。

 結局は活性酸素でも、人体の進化の過程で摂取する食行動等での発生分は、人体にとっては必要なものであり、それを目の敵にして、偏った活性酸素対策を講じる方がリスクを抱えているようにも見える。確かに、過剰な活性酸素は動脈硬化や癌等の重大疾病のリスク因子になるのかもしれないが、これは活性酸素が過剰という状態がリスク因子となるだけであり、活性酸素がリスク因子そのものにはならないのでは?と思うのは間違いだろうか?

 現代人の健康や美容、ダイエットへの意識は非常に高くなっていると思うが、その対策に走る手法(流行)を見ると、少なくとも、日本人に限って言えば、サプリメントのような強引で短絡的な手法に魅力を感じている人が多いように思う。
 実際、忙しい?現代人の食生活を眺めてみると、食事をカロリーメイトオンリーで済ませる人も少なくないけど、こういうライフスタイルこそが未知のリスクを抱える要因になっているようにも見える。昨日の記事ではないが、濃縮栄養食材(=合成食材)の過剰摂取ってのは、人体機能にとっては不自然であるのは間違い無いと思うだけに、本当に安全か?っていうと信じ切れないのが現実である。厚生労働省が認可したら全てがOKとは、とても思えないのだが、そういったモノが流行する現代日本ってのは、自身の判断が出来ない人が多い裏返しのようにも見える。

 以前も記事にしたことがあるけど、人体機能については解明されていないメカニズムの方が遙かに多いのが現実である。そして生体機能は何億年という進化の末に作られたメカニズムであり、そのメカニズムには進化の過程での淘汰の結果であり、そのメカニズムを生体にとって自然な形で利用することこそが健康の秘訣では無いだろうか?
 文化とか、嗜好とか、流行といったレベルで生まれたライフスタイルは生体の進化と機能の相関性から見ると、全く関連の無い事ばかりであり、そういう生体機構からみると、全てがリスクファクターになっているのでは?と思うことが最近は多い。

 そういう思いが、喫煙、飲酒、合成食材が抱えるリスクを想像させるのである。そのリスクの一つの形として、リスク因子が身体にとって有害となる過剰な活性酸素という環境を作り出してるように考えている。

 余談になるけど、自分は工学系出身だが、活性酸素によって身体が変化すると考えると、身体が強制的に酸化させられるって事を思うと、つまりは、身体が酸化物となるって事。この酸化物っていうのは、基本的には物質として安定なモノに変わる事であり、安定なモノっていうのは、本来物質に任されている反応が行えなくなるって事を示しているのだろうか?そうすると、生物としての本来の機能が働かないようになる訳で、その機能不全が細胞分裂での欠陥を招き細胞の癌化を招いたりするのだろうか?なんて考えたりする。
 そして、活性酸素の大量発生ってのは、通常の酸素の利用から生まれる活性酸素の比率及び絶対量が通常の生物活動状態から懸け離れる事が原因だろうから、それは、体内での燃焼に必要な酸素量の大きく異なる物質を摂取したり、燃焼過程を作る系の状態が異なったりする場合が思い浮かぶけど、それって、本来生物の個体維持に不要な物質を摂取したり、自然に摂取する量的バランスを越えた状態で摂取する場合が該当するのでは?って考えたりしている。

 それが、喫煙、飲酒、合成食材(サプリ、合成調味料、濃縮栄養剤)によってもたらされると思うところである。

 話が思いっきり脱線するけど、どんな生物で増加と減少を繰り返している。人間も例外でないが、そういった増加、減少の過程における減少っていうのは、即ち間引きでもある。間引きってのは、淘汰されるモノであり、現代における重大疾病・・・・っていうのは、技術の進歩を戒めるための淘汰の作用かな?とも思うところである。技術への過信、短絡的な効果を期待する思考回路への戒め、そういう短絡性を過信を持った人間を間引く過程に入っているのでは?と思う時もある。
 今の時代、医療技術に大きく依存し、薬漬けになったり、偏った食生活、サプリ、栄養補助食材に偏ったライフスタイルの浸透っていうのは、そういう方向に行く人々を間引くための大きな流れなのか?と思うこともある。
 少なくとも、自分の周りで、そういう偏った食生活をする奴ってのは、脳内も短絡的であり、複雑な現代において存在価値があるか?っていうと、言い過ぎかもしれないが疑問符が付きかねない奴が多いのも事実であり、これまた言い過ぎかもしれないが、淘汰されるべきかなぁ?とも思うことがある。

|

« 重大疾病予防には? | トップページ | 労働災害 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 活性酸素:

« 重大疾病予防には? | トップページ | 労働災害 »