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2007年11月 1日 (木)

トンネルで事故!自転車は何処走る?

 自転車の事故ニュースが最近多く取り上げられている。自転車が事故ネタで取り上げられる場合は、加害者側の場合、被害者側の場合があるが、気になるのは被害者側になる場合である。そして、被害者側となる場合のキーワードがトンネル内での事故っていうのが思い浮かぶ。

 少し前に、自転車で日本一周をしていた方がゴールの自宅近くのトンネル内で亡くなられたニュースが報道されていたが、今回は、競輪選手が街道練習で通ったトンネル内で又しても跳ねられたという事故である。

 昨日の改正道交法でも少し触れたけど、自転車=車両の徹底と歩道走行可の条件明示が行われるという話だが、自転車は車道を走るべしという方向が打ち出されている訳だが、実際に自転車=車両として交通環境に自転車が入ってくる状況を考えると、他の車両とあまりにも速度差が大きいという現実が、問題として残ってくる。

 事故が起こる=人や車両の交錯が必須であるが、自転車の場合は、速度差が非常に大きいので、他の車両に比較して、他車との交錯が異様に多いのは明らかである。そして、交錯頻度と事故発生リスクが比例関係にあるならば、車両としての自転車は非常に大きなリスクを抱える事となる。
 このリスク回避の方法は、交錯時における車両間隔の確保ということになるが、地理的制約条件、交通量密度的な条件によって、狭い車両間隔による他車との交錯が発生してしまう。
 このような状況は、都市部の渋滞環境であったり、先に挙げたトンネル内がそれに相当する。都市部における交錯時の速度差を考えると死に至る事は稀かも知れないが、トンネルの場合は、走行車両の絶対速度が高く、更に見通しが悪いし、狭いという悪条件も重なっており、自転車を車両として扱うと、自転車にとってトンネルは鬼門のような場所でもある。
 日本国内は道路に数多くのトンネルがあるように思うけど、そういった場所を自転車で通行するには車道を走行するってのは少し怖い気がする。しかし、トンネル内の歩道ってのは、異様に狭い事が多く、自転車の通行には全く適していないのも事実である。

 ホントは、自転車も歩行者も安全上の理由のみならず、健康面から考えても同じトンネルを共用するってのは無理がある。一番良いのは、専用のトンネルを掘ることだが、それは有り得ない訳であり、レーンの再配分といってもトンネルの拡幅工事も難しいし。
 果たして、この現状に対して行政はどのような対策を打ち出してくるのだろうか?妙案が思い浮かばないだけに興味があるところである。
 予想としては、行政の対応は『見て見ぬ振り』となりそうな気がする。 

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