趣味的、オタク的な拘り
自転車との付き合い方の一番は、何と言ってもパワーのある単車を扱うための体力を整えるための機材であり、身体の衰え度合を推し量るバロメータとしてのスポーツサイクルで何処まで走れるか?を確認するためってのがある。で、自分の状態を測るために、走り回り、衰えを緩やかにするために乗りまくるって部分が殆どだけど、元々、自転車を趣味にしていた事もあり、自転車に対して趣味的、オタク的、改造のベース的な見方も少なからず持っている。
この辺を割り切っていれば自転車改造に機能とは関係無い分はスルーするだろうし、台数も増えないのだが、その辺が割り切れないのが困った問題である。
そんな困った問題の大元は、自転車自体を改造する事、パーツを交換する事、見る事、スペックを手に入れる事といった文系的、オタク的な趣味的価値観があるからだ。
その価値観を整理すると、自転車自体、様々な車型が有るけれど、現段階では身体能力測定器具としての存在故に、どの自転車も舗装路を比較的高速に走るって用途のモデルに限られている。だから、ピストロード、ロード、小径折り畳みでもロード志向の自転車に限られている。
で、大きく分類すると、フルサイズ700Cのロードモデルと、小径のロードモデルとなっている。
自転車の何を見るか?という点では、自転車好きな人には二通り居て、一つは使われているパーツ、コンポのグレードで評価する人であり、もう一つ、基本のフレーム構造を見て評価する人では無いだろうか?どちらが正しいというモノではなく、どっちもアリだが、概ね二通りに分かれている。勿論、その優先順位でどっちが上か?というレベルの違いであるが、自分の場合は、どっちを先に見るか?っていうと、フレームデザインを第一に見る。何故か?というと、コンポやパーツは、比較的安価かつ簡単に交換可能なんで大きな問題として捉えないためだ。
ここでフルサイズ700Cのロードモデルに求めるのは何か?っていうと、イメージとしてスポーツサイクルの王道ということであり、王道=正統派って考えている。
それ故に、モデルに求めるのは、正攻法であり、一言で言えば、普通っぽさが一番大事なように思う。普通っぽさ=汎用性でもあり、普通な構造や造作ほどに、使えるパーツの選択肢も広くなるという理由からだ。
但し、昨今の異様なスポーツサイクルの盛り上がりによって、ハイテク、新素材の激しい導入による特化され過ぎたモデルに対しては、なんだか、恐れ多いし、自分には不釣り合いって遠慮が入り、あんまりハイブリッドな自転車はチョット敬遠気味である。
一歩引いて、コンベンショナルに汎用性豊かに、自分の身の程にあった構成が作りやすく、ロードとは言っても肩肘張らずにリラックスって構成が好みである。まぁ、そういう好みを具現化したのが我が家の531ロードなんだが、こういう一歩引いた感がイイと思う。
次に小径ロードモデルに求めるものは何か?っていうと、フルサイズ以上に趣味性が強い乗り物だと思っている。趣味性の強弱っていうのは、モデルの骨格の向こうに廉価車が見えるか?或いは、普通すぎないか?有り触れていないか?安っぽすぎないか?って要素が無いほどに、更には、フルサイズと相似なだけで似すぎていないか?って要素が無い程に、趣味的小径車らしさを感じてしまう。そういう意味で、小径車ならではで、なおかつ、安っぽさが少ないイメージが具現化されたモノっていうのに惹かれる。
具体的には、モールトン、R&M、タルタルーガ、フライデー、KHSのようなブランドは正にそういう存在だと思う。そして、小径車のデザインはどうあるべきか?っていう自分の趣味性はモールトンを別格にすれば、多くはH型デザインのフレームワークが多い事が判る。
趣味的に考えれば、小さな小径車はダイヤモンドデザインではなくH型デザインで十分機能的って印象(あくまでも感想です)を持っている。
そういう訳で、DAHONでもボードウォークやスピード系のH型フレーム、フライデーに酷似したレ・マイヨWのH型フレームってのは小径車っぽさに溢れていると思っている。そして、こういう基本骨格を持つモノが自分の選択となっている。
最近は自転車ブームということで、フルサイズにしても小径車にしても凄まじい形の自転車が色々と登場したり、デザイン的にもなんだか凄いなぁ!って形が数多く登場しているけど、趣味的には機能を満たす最小限度のデザインが一番格好良いかなぁ?って思っており、そういう意味では、フルサイズならば、なるべく普通のダイヤモンドデザインで金属系フレーム、小径ならば一番シンプルなH型フレームで、折り畳みならば更に頑丈な鉄系フレームっていうのが一番だと思う。
確かに、モノコック、カーボン・・・・色々あるけど、フルサイズでも度の過ぎた高性能は気が引けるし、あまりにも複雑なフレームワークの小径車も気が引けるところである。
因みに、コンポーネントグレードについては、最近はあんまり気にしない。自分の望む歯数構成、寸法的な特徴が満たされるモノであれば、一番入荷が早い奴って程度で選ぶ位である。勿論、最高級グレードが良いとも思うけど、そこまで強い拘りは無いのが現実だ。但し、偶然というか意識せずに、とあるパーツがDURA ACEだったりすると、その関連パーツの購入に迫られるとDURA ACEを選ぶんだろうと思う。
事実、531ロードも変速系はDURA ACE、ブレーキ、レバーは600系、駆動系はSORAという構成だが、これで十分満足している。
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