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2007年11月27日 (火)

労働災害

 勤務先の工場では労働災害が多発?している。
 仕事量が多く、派遣労働者を大量に採用している事。派遣労働者の出入りが激しい事も無関係では無いだろうけど、労災の怪我の内容から見ると、一概に特殊な作業への不慣れが原因とは言い難い怪我が多い様に見える。

 労働災害防止の全社を揚げての取り組みが熱心になされているし、経営者自体が労働災害を無くそう!って気持ちで取り組まれているのも判る。
 しかし、実際の労災防止教育の実態、担当者の素行を見ると、安全教育自体が空回り気味で説得力に乏しいってのも客観的に見て事実である。

 まぁ、教育の実態等への論評は置いておいて考えているのだが、発生する労働災害(怪我)の実態はというと、実際の所、結構くだらない怪我が多いような気がする。

 勤務先の企業で製造するモノは少量多品種で重量物という特色がある。こういったモノを製造する職場では、作業が定形化しておらず危険が潜むパターンは何通りもあるという面がある一方、単純化された機械的、自動的作業が少ない分、機械に巻き込まれるという類の画一的リスクは少ない傾向がある。

 災害といっても休業災害のような重大な怪我もあるけれど、不休災害で、切り粉、火花、手を挟んだ、叩いた、捻った・・・・っていう、或る意味安直な災害も結構ある。このような一寸した災害を減らすために安全啓蒙活動も熱心にやってはいるけど、一寸した災害程、一瞬の隙に生まれやすいものであり、これを無くすのは結構難しいものである。

 災害の発生を如何に抑えるか?の全社的な取り組みは、勤務先の場合、一にも二にも安全教育であり、安全とは?整理整頓とは?・・・・といった座学が繰り返し為されている。

 そんな勤務先だが、自分はそんな会社の中でパイロットプラント的な研究設備兼用工場を約10年前に作り、その中には十数台の機械を設置しているのだが、今のところ、そこでは労働災害は発生していない。そこでの作業者は、その十数台の機械を運用するのだが、そこで設置されている機械は、殆ど全てが私のオリジナルデザインの機械であり、その機械には考え得る有りとあらゆるインターロックが施してある。危険と思われる領域にはセンサーを張り巡らせ、機械の作動エリア内に他の物体が入るだけで停止するのは当然で、様々な作業は決まった手順でしか動作させないシーケンスを組んだり、高温、高圧運転は、基本的に段取り作業以外はプログラム運転で、運転経過は遠隔監視させるシステムを採用している。勿論、段取り作業においては、機械の動作は段取り関連動作以外は行わせない制御を掛けているのは言うまでもない。
 その甲斐あってか、労災とは無縁である。

 ただし、該当部署に従事する人間が、工場内が激走して機械設備をぶち壊したり、通勤途上で交通事故を引き起こしたりする事は何度もあった。ただ、そんな不注意な人が作業しながらも、作業中に災害を起こした事がないってのは、先のインターロック等が機能しているってことなのかなぁ?と思うところである。

 労働災害ほど馬鹿らしい怪我は無い。金を稼ぎに行って怪我してしまうってのは、如何なものだろうか?健康で快適な生活には、怪我と病気が大敵である。怪我っていうのはかなり部分で予防回避が可能である。病気でも生活習慣病関連ではリスク低減が可能である。可能な限り、快適な生活を阻害する要因を減らし、有意義な人生を歩みたいモノである。ふと、そんな事を考える程に、最近は労働災害が多発している。

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