クロウスレシオの私的な使い道
昨日のケイデンス、ギア比の記事を書きながら、又、日常の自転車漕ぎを思い出しながら、思ったこと。先の記事でも少し修正したけど、チョット論点がぼやけ気味なんで、記事を書くことにした。
先の記事でも書いたけど、最近乗っているのは、殆ど固定シングルのラングスターTTである。このラングスターで追い風、向かい風、上り坂、下り坂全てをこなしているけど、なんの不満も無い。回転数的には60~130rpm、平地で維持状態に限っても90~120rpmの範囲で普通に漕げる。この事から、ケイデンス一定に拘らずとも結構ストレスなく走れるって事であるんだが、更に、詳しく走っている場所を思い浮かべると、、、、
・追い風、向かい風の状況
この状況は川沿いの平坦路の往路或いは復路での状況。往路が追い風なら復路が向かい風であるが、それぞれの状況は12km程続くもので、コンディションは、その間では一定である。
・上り坂、下り坂の状況
この状況は団地の坂の上り下りであり、やはり状況は一定。
ということで、ケイデンスの高い低いの幅はあれど、その状態なりに一定期間コンスタントな状態である。
実際に、平坦路の追い風状況でも、一気に回転を上げるのではなく、実際には、徐々に回転数を上げて130rpm程度に到達すると、そのままで走るというスタイルである。要は、走行負荷が一定ならば、その負荷なりに回転数を上下させて対応することは可能だが、回転変動自体は極めて緩やかに!ってのが自分のスタイルである。
このようなケイデンスを変化させて走行条件なりに走ることが可能だ!って思う反面、先日走った中央森林公園のようなコースでは、相当頻繁なシフトチェンジを行ったのも事実である。この中央森林公園は12.3km、登り最大斜度が12%、下り最大斜度が10%、標高差110m、累積標高244mというコースである。累積標高が244mと、標高差の2.5倍近い値があるってことは、アップダウンは相当に頻繁にあるということ。これが山岳の周回コースであり、これまた相当なワインディングでもある。この状況では、負荷変動は極めて大きいものであり、そういう頻繁な負荷変動にはケイデンス変動だけで対応するのは不可能である。
ということで、そんな走行負荷が大きく急激に変化する場所を走る時こそに活きてくるのがクロウスレシオである。
つまり、先の記事と重なるけど、状況が変化するとはいっても、変化した状態が長く継続するようなスタイルではクロウスレシオは不要で、極論すればマイギアレシオが一つあれば済む話であり、仮にクロウスレシオに拘るならば、そのマイギアレシオ近辺でクロウスさせて初めて意味があるってこと。汎用品のクランクセットとカセットセットで得られるクロウス領域なんて、はっきり言って素人には使えない領域のクロウス領域である。
ということで、自転車を効率よく扱う事に主眼を置くならば、各人にとって、最も守備範囲が広いマイギアレシオを探し当てて、その前後をしっかりとクロウスさせて初めて、乗り手に合った自転車が出来上がるのでは?って思う所である。
このマイギアレシオってのは、要は一漕ぎで進む距離にまとめると、ホイールサイズに寄らず考える事ができる。
因みに、自分の多用ギアから展開量を求めると、
1.ラングスターTT
44T/17T、周長2096mmで5.4m
2.オ・モイヨWW
48T/14T、周長1615mmで5.5m
3.スピママGTR
52T/14T、内装等速、周長1490mmで5.5m
4.西DAHON
52T/15T、内装等速、周長1615mmで5.6m
5.531ロード
46T/17T、周長2096mmで5.7m
ってところ。大体は5.6m前後が自分のベスト展開。但し、ラングスターTTの場合は、固定シングルで団地の坂を上がれるギアという制限を掛けて5.4mと若干軽めを選んでいるところ。こういった領域を中心にクロウスさせると、負荷変動の激しい状況も楽しく走れる。
まぁ、一番大切なのは、マイギアレシオ(展開)が幾ら?って所であるのは言うまでもない。
勿論、この説は、表題の通りに私的な感想なんで、万人にとって正論か?っていうと怪しいものかもしれない。
ただ、使えない領域のクロウスレシオで苦労すんのもお笑いだし、負荷変動の激しい場所を追い込んで走るのでは無いならば、ウルトラワイドなレシオで軽めでクルクル走り、どんな坂でも上がれるぜ!って安心感を自転車に備えた方が、よっぽど有益でもある。
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