2007年、客観的10大ニュース
今年最後で今年の出来事で自分が感動した事、ビックリした事、呆れた事をピックアップしてみる。
1.日産GTR登場!
自動車、単車好きの自分からすると、日産GTRの登場は驚きである。ブログの記事にも書いたけど、何と言っても縦置きエンジンでFRベースの4WDという構成ながらもトランスアクスルという構成を市販車であるGTRに採用した事が、とにかく驚きである。
何と言っても、方法論的には古典的かつ基本的だが、手間を考えると、『そこまでやるか?』って事。アテーサE-TS、V6ツインターボ、、、、といった事よりも、何と言ってもトランスアクスルって事である。前の記事で想像していたドライサンプって機構にはならなかった模様だが、それでもセミドライサンプというモノらしい。詳細は知らないが、日本車で、ここまでやるってのは驚きである。
2.Ninja 250R 登場か?
東京モーターショーでも発表されていたが、カワサキの新世代250ccバイクである。市販はされていないが、ZZR250の後継機での登場が予想されている。
仕様的には本気仕様ではないし、マニア向けとは言い難いが、それでも、このクラスに、この出で立ちでニューモデルが登場するとは想像していなかっただけに、驚きである。
似たような存在で、ヤマハのYZF-R125というのが海外で発表されたようだが、これは国内販売の期待は薄そう。
中小型クラスのスポーツバイクというと1980年代のレプリカブームを彷彿させるが、果たしてどうなるか?興味深いところである。
3.不祥事発覚多すぎ!
食品偽装、政治家の事務諸費偽装、社会保険庁の年金問題、薬害肝炎・・・・とあまりにも嘘と偽りが多く発覚したのも印象的。おきまりのパターンで組織のトップが深々と頭を下げるシーンが多いが、謝罪するなら切腹しろ!って思うんだが、頭下げて終わり?っていうのが納得出来ない。企業でもトップの首を付け替えて終わり、、、、確かに社会的制裁は受けるだろうけど、偽装によって直接的に偽装された食品を食った人間に何にも無しか?っていうのは腑に落ちない。お決まりの言い訳は、偽装でも健康に問題無いんだと、、、でも、嘘付いた事での慰謝料は払わなくても良いのか?偽装、改竄、、、、こういう問題は故意もしくは管理不行き届きであり、罰金モノである。交通反則金、罰金は凄く高価なんだから、経常利益の50%くらい差し押さえてしまえと言いたいところだ。
4.ガキオヤジには敵わない、、、、
超ローカルな話で恐縮だが、最近の教育制度の弊害を一身に集めたような奴がリアルで存在する。好奇心ゼロ、探求心ゼロ、独立心ゼロ、自覚ゼロ、自信ゼロでスペック志向、超依存体質、、、、私のストレス、不満は過去記事参照として、こういう奴が溢れているのが現実であり、日本の将来の暗さを暗示しているようだ。
5.自転車を取り巻く環境の変化
自転車が良くも悪くもニュースに取り上げられる頻度が高くなってきた。良い面では、健康増進、環境負荷低減というモノだが、悪い面では、ユーザーモラルの酷さ、自転車が加害者となった交通事故等々、社会的に注目度が上がっているのが実感できる。
但し、残念ながら自転車の良さよりも、ニュースとしては悪さの方が目立っているように思う。実際問題、モラルの悪さは凄いものである。
6.ガラスのような好景気
日本経済は今、景気拡大期に入っているらしい。その要因は、中国経済の発展に引っ張られているのだが、他にも円安による輸出産業の恩恵ってのも大きいようだ。しかし、政策的にデフレ誘導の低金利政策は本当に良いのか?とも思える。
大企業牽引の好景気は確かだが、中小零細企業の実態は厳しい現実があり、今社会問題化しつつある格差の問題も抱えている。
産業実態も実際には産業空洞化も進んでおり、今の好景気っていうのは、バブル期以上に実態の無い好景気のようにも見える。景気には波が必ずあるけれど、今の波が退いた時の不景気において、どうなるか?を考えると寒気がする。
仮に、この異常な低金利で中国等の消費によって景気が牽引されているとすると、今後の世界的な資材不足による輸入品目のコスト上昇に伴う、実質的な物価上昇による生活破壊の進行、国内景気の低迷が進んだ時に、インフレ懸念を抑制する手立てが無い状態ともなれば、どうなるのだろうか?
7.長い夏、暖かい冬
今年を振り返ると年初の冬は雪が殆ど降らなかった。昨シーズンは冬タイヤが活躍した時は一度もないのである。
それに加え、夏の長い事、、、、、広島で最初の夏日は5/8、真夏日は5/26であり、最後の真夏日は10/8、夏日が10/25である。11月でも最高気温20℃以上の日は結構多いし、12/26でも最高気温16℃である。
一概に温暖化の影響とは言えないが、それにしても長いスパンで見ると着実に熱くなってきた。
8.参院選、民主党躍進
政治の世界では、参院選での民主党の躍進、安部内閣の退陣、福田内閣の低迷ってのが印象的だ。今の参院選での民主党の躍進について、自民党政治の不満への受け皿としての民主党であり、それでも消去法的な選択の結果だという意見も聞く。確かに、その通りだと思う。しかし、衆議院での自民党の多数の原動力となった小泉チルドレンって人達も、世論を反映した上での配分議席とは思えない。
さっさと衆議院の解散、総選挙をすべきであろう。
今の『ねじれ国会』を良く言わない政治家も居るが、逆に健全だとも思う。絶対的な安定多数での国会では少数意見は思想は完全に排除される。ただし、数の論理で廃案連発は頂けない。
国会における政党議席数に数値的上限を設け、一党、一会派での過半数が不可能な数的制約を設けるのが緊張感を与えて良いと思うのは安直な意見だろうか?小規模であれ連立しなければ過半数が取れない構造にすれば、枠組みの多様化による緊張感が生まれる筈である。
9.勤務先社長交代
世間的なニュースというよりも、超ローカルであるが、87歳迄現役で社長を務められていた方が、88歳の米寿を迎えるタイミングで会長に退いた。とは言っても、実質的な企業組織の運営が変わったか?というと、全く変わっていないのだが、、、、勤務先の経営者の交代ってのはニュースに入れない訳にはいかない。
それに伴い、役員さんの退任も結構多い年であった。新しい経営陣の元、この会社はどうなるのだろうか?景気、業績的には絶好調と周辺からは言われているが、結構、危うい空気が漂っている。
10.石油製品価格高騰
この辺になるとニュース的な関心度は高くないのだが、原油価格の高騰に伴う、石油製品価格の上昇が印象的である。ガソリンはリッター150円を突破、灯油も18リットルで1800円を突破、、、、、原油を原料に製造しているモノは軒並み価格上昇である。
他にも、小麦粉等の食品関係も価格高騰しており、お菓子は価格据え置きながら、内容量は減量、乳製品も価格上昇、、、、、と庶民の暮らしを直撃中である。
金利は低くても、物価は上昇していくのか、、、、。
以上のような感じである。いろんな事があったけど、特に印象に残った事というのは、実はあまりないのが本音である。但し、大きな時間の流れで見ると、価値観が安直志向、即物志向に流れているように思うのは気のせいか?全ての現象は、なんらかの脈絡を持っており、何を最初に変えるべきか?変える必要があるか?その辺りをしっかり吟味して社会を作る担い手には行動して貰いたいモノだ。
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