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2007年12月20日 (木)

スポーツクラブでの乱射事件

 スポーツクラブでの乱射殺人事件だが、ニュース第一報での異常者による犯罪とか、無差別殺人とは異なり、同級生殺傷を目的か?から、女性の水泳インストラクター狙いか?という目的殺人の様相を呈している。

 この事件の報道は連日為されているけど、この自殺した容疑者の異常性、幼稚性っていうのが浮き彫りになっているように思う。それにしても、今の報道が真実だとすれば、街で見かけただけで一方的な好意を持ち、それがストーカー的な行為となり、エスカレートした果てが、こういう結末だと、安心して街も歩けない。

 それにしても、インストラクターに好意を持って、インストラクターの勤務日を自分の就職の際の休日としたい?とかは、恐い考えである。面識が出来てからは、色気づいたのかどうかは知らないが、隣人が驚く程の『爽やか』系への変身もあったそうで、純真というか、幼稚というか、、、、何とも驚きであるが、それが、殺人事件に到るっていうのは考えられない。しかし、その精神構造自体の幼稚さっていうのは、小学生レベルで好きな子に対して悪戯をするという精神構造に似ているか?とも捉えることが出来るが、そのまんま37歳になってしまったのは、本人を責めるのは勿論だが、それ以外にも、教育環境、家庭環境的に大きな問題があったとしか思えないのである。

 でも、最近は年齢に寄らず、幼稚な精神構造を持った奴が多く、幼稚な考えを持った奴全体が、或る意味恐い存在か?とも思ってしまうのである。

 精神的に成長しているかどうか?っていうのは、知識を沢山持っているかどうかでは無く、結局は社会性を身に付けているかどうか?であり、社会性の無さ=調和機能の欠如=公衆性の欠如=自分勝手ということ。自分勝手=意のままにしてきた過去=苦労しらず=速攻主義とも連想できる。
 そんな事を考えると、これも教育で教えるべき事を教えてこなかったツケの一つのようにも思えるのである。

 結果主義、プロセスは問わない、そんな考え方が、こういう事件の温床にあるようにも思う。この結果主義の最たるモノが拝金主義であり、そこにはモラルも何もない。よって、今のモラル欠如の偽装問題、不正といった社会問題迄繋がっていると考えるのは飛躍しすぎであろうか?

 飛躍に飛躍を重ねて論ずるのはナンセンスなのは承知だが、このような結果主義、拝金主義ってのは利益優先主義≒資本主義のなれの果てである。
 冷戦の終結においては、社会主義体制の崩壊を以て、資本主義の正当性を証明したかのような論調もあったけど、社会体制において民主主義≠資本主義であり、これまでは、民主主義=資本主義という先入観に皆囚われていたのだろう。

 民主主義は当然だが、社会体制の維持には、利益優先主義と計画経済体制の両立が本当は必要なんだろう。何でもかんでも民営化というのは、現代社会の抱える闇を増幅するだけのようにも感じてしまう。

 バブル期以前の日本が戦後急速に発展したのは、資本主義と言いながらも、昨今槍玉に挙がる規制という名の管理体制による統制による賜物であろう。この統制方法が時代に合わなくなったのが現代であり、それを以て、全て民営化が良いか?というと、そうではなく、新しい時代に応じた統制方法を生み出すことこそが、大事なように思う。

 バブル崩壊後の社会を見ると、過去の規制という名の統制を全て否定し、全てを市場原理に任せるという方向に進んでいるようだが、利益優先主義に任せることは、即ち、結果主義であり、弱肉強食の世界を作るだけでもある。教育から政治迄、全てにおいて破滅に進んでいるように見えるし、発展著しい周辺諸国に埋没する日も遠くない気がする。

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