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2007年12月 8日 (土)

生活保護支給基準の引き下げとメタボ罰金

 最近のニュースで気になったのは、報道ステーションの特集で、北九州市における生活保護の支給の実態を取り上げたニュースである。
 概略は、この自治体は生活保護を限りなく抑えるという政策で、厚生労働省から優秀と評価されていたが、ここ最近の本来なら生活保護を受けるべく人への生活保護の打ち切りにより、この人を孤独死に追いやった事から、逆に要監視と評価が一転したというもの。
 このニュースでは、生活保護の申請は拒まず、しかし、対象数が増えると、予算の都合で、保護基準を引き下げるっていう方向にいくだろうって事を問題として取り上げたニュースである。

 これとは直接関係ないけど、もう一つの気になったニュースは、来年から企業におけるメタボ対策の推進のために40歳以上の従業者のメタボ状態で、企業から反則金を徴収するって制度の事。この制度が現実のものとなると、三菱電機で10億円のコストが発生するという話。

 企業っていうのは利益追求の団体であり、如何に従業員の健康のためとは言え、10億円ものコストを負担するか?というと、実に微妙である。

 この先がどうなるか?っていうと、企業は人を採用する段階で肥満リスクの人を排除するような行動に出る気もするし、下手すると、既存従業員で改善の見込みが無いメタボ対象者を企業から除外するような空気を生むのでは無いか?ということ。

 肥満=自己管理能力欠陥者=評価査定で減点=待遇面で冷遇=給与手当の減俸=辞職

 って流れが生まれるのでは無いか?このシステムが目指す方向ってのは、アメリカ等での肥満者=管理能力欠陥者ってレッテルを貼って組織から除外って方向に向かうのか?と思えたりする。

 所謂、格差社会における格差因子が一つ増える事を暗示しているように見える。企業の論理として、雇われたかったら、自己管理出来るようになってから来い!とそんな未来が予想されるのだが、実際、どう変化していくだろうか?

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