« 暖かいと微妙、、、、。 | トップページ | 不老不死 »

2007年12月25日 (火)

体重変動と血圧変動、身体の追随性

 昨日の記事と被るけど、今の関心事は表題の件。

 一般に内臓脂肪肥満(メタボリックシンドローム状態)での高血圧の理由は、第一に大きくなった身体全体に血液を送るための心拍増加による心臓ポンプの吐出圧力アップによるもの、第二には肥満による血中脂質の増加による血液粘度増加にともなう心臓ポンプの吐出圧力アップによるものが考えられる。他にも、このような高血圧要因の蓄積に伴う血管の硬化(コレステロールの付着)、それに伴う血管有効内径の縮小、或いは体脂肪事態の血管への圧迫等が高血圧を加速させる要因ともなっている。

 という訳で、血圧っていうのは肥満度に大きく関連しているのが判る。一般に人間の身体が完成されるのが二十歳の頃であり、その頃のコンディションで平衡性が保たれるように各器官は働くようにできているのだが、多くの人は、三十路、不惑と加齢する程に、二十歳の頃とは懸け離れた身体になっていく。その懸け離れ方っていうのは殆どが肥満であり、肥満により体重が10kg、20kgと増加する。その変化が徐々に進行するのが普通だが、人間の身体は、その少しずつの変化になるべく対応すべく機能しているのだが、その調整限度範囲を超えた状態で高血圧症という症状を表している。
 それ故に、多くの医療機関等での指導では、フィジカルコンディションを各人の二十歳の頃に戻せという指導が行われる事が多いが、それは前述の根拠に基づくものである。

 実際、自分の血圧の上昇はこのようなプロセスで進行してきたと思っている。自分の体重変動を思い起こすと、20歳の頃が体重で65kg、就職前の26歳の頃が体重で70kg、就職後は毎年増量し、第一次肥満ピーク時が32歳頃に75kgとなり、第一回ダイエット(二輪レース活動のため)で34歳で67kg迄戻しけど、35歳以降は着実に増加して、不惑越え41歳にして86kgという最高値を記録した。因みに血圧は体重が70kg以下の時代は上/下=125/75以下だったけど、85kgオーバーでは145/95近辺迄上昇した。体重(脂肪)増量でいうと15kgで20mmHg程度増加した訳である。
 この後、41歳から始めたダイエットによって二ヶ月で体重20kg、体脂肪率で20%、ウエストで20cmの減量(脂肪除去)を行ったが、その頃の体重と血圧は65kgで上/下=105/55迄効果した。下げる時は体脂肪20kgで40mmHgの血圧低下となった訳である。

 この急激な脂肪除去という身体の物理変化に対して身体機能の維持のための機能追随は、緩やかな体重増加時の変化とは異なっており、特に、夏場2006/7頃には、座った状態から立ち上がると100%立ち眩みして、夏場の暑い時期には、一瞬、目の前が真っ暗になって倒れかけた事もある。最初は、原因がわからなかったけど、振り返ってみると、急激な体重減少に伴う血圧低下の度合が大きすぎた事が原因の様にも見える。
 この起立時の立ち眩みは、起立性低血圧と呼ばれる症状であり、立ち上がる事で身体の一番高い部位に来る脳に血液が供給される迄のタイムラグによって生じるものであり、立ち上がる事で血圧が下がりすぎることが原因だそうだ。
 この起立時における血圧降下は誰にでも生じるが、それが立ち眩みに繋がるか否かは、起立時において静脈が即座に収縮して血圧を高めるという代償機能が作用するのが早いか?遅いか?の違いだそうで、普通は老化に伴い遅れるとのこと。子供に見られる場合は、心臓機能が未成熟なために見られる場合もあるそうだ。実際には、様々な原因があるらしいけど、関係無さそうな事はカット。
 この症状の改善には、代償機能のレスポンスアップと、心臓ポンプの機能アップ、体重に見合った血圧値への身体平衡性の確保ということだが、自分の場合は、2006/7以降は特に自転車を用いた有酸素運動の大幅増量と、筋トレのサーキットトレーニング化に伴う有酸素運動性のアップを行って1年半が経過して今の状態となっている。

 その結果、現在は体重、血圧は65kgで上/下=120/70という状態になっており、当初の体重対血圧の関係にほぼ一致した状態となっている。減量当初の血圧値に比較すると15mmHg程度上昇しているが、これは心臓機能アップと考えるよりも、急激な変化後の新しい平衡状態に収束した結果では?と考える方が納得できる。まぁ、なんにしろ、その結果、この夏は起立性低血圧症の症状である立ち眩みには悩まされなかった。

 今回の症状で、人間の身体はコンディションに応じた症状を正確に示す事が理解できたし、急激な変化を与えてやると、その他の機能がそれに完璧に追随する訳ではなく、様々な弊害を来す場合もあるということ。急激なダイエットというのが正攻法であっても、このような追随不良による別の症状を見せる訳であり、人為的な速効ダイエットを行えば、更に重大な機能不良を表すかも知れない。

 人間に身体っていうのは実に上手い具合に出来ており、体力に限らず、身体の平衡性を保つのも二十歳の頃のコンディションをその個体における標準値として記憶しているようである。二十歳という年齢が成人といわれているが、それは、モラル等の思考的な意味だけでなく、身体的にも完成する年齢が、そういう年齢であるという事を表しての言葉なんだろうなぁと、しみじみ思うのである。

 如何に、各人が二十歳の頃のコンディションを保つか?また、それから懸け離れていても、それに戻すには、緩やかな変化で行うことが大事だ!っていう事が今回の教訓である。追随性、応答性、、、、たしかに、工学の世界では一般的な事だが、人間の身体の場合は、機械以上に複雑なシステムであり、追随性、応答性を加味した道理の通った段階的な取り組みが何事にも必要ということなのであろう。

|

« 暖かいと微妙、、、、。 | トップページ | 不老不死 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 体重変動と血圧変動、身体の追随性:

« 暖かいと微妙、、、、。 | トップページ | 不老不死 »