微妙なカスタム、雰囲気、人
火曜日の事だが、所要で市内を車で移動中に見た自転車が目を引いた。
最初に目に付いたのは、乗り手が車道を逆走してキョロキョロしながら走っていたので、コイツ!って目で見たのだが、その次に印象に残ったのが、その自転車である。ハードテイルのMTBがベースだが、なんと付きだしの長いステムに、ロード系バイク用のブルホーンバー、サドルは相当に高めにセットされており、乗り手が逆立ちしているかの様子。ギアはフロント、リア共にシングルだが、リアはテンショナーが見える。ハブはカセットハブでギアを一枚+スペーサーって構成。タイヤは太めのスリックという仕様。
まぁ、アリかなぁ?とも思う反面、個性的な改造であるのは確か。でも運転が信号無視+逆走なんで、乗り手のモラルは最低レベル。
このブルホーンバー装備の超前傾MTBで驚いてはいけない。
なんと、同日の午後の昼ポタ時には、MTBにブロックタイヤのままで、ドロップハンドルっていうのも見かけた。ハンドルは当然、激前傾ポジションを作る低位置で強烈!
そんなインパクトが頭に残りながら見ていると、結構個性豊かなカスタムが街には溢れている。
で、火曜~水曜の間で見かけた多いのが、改造車はやっぱり折り畳み自転車が多い。折り畳み自転車+ドロップハンドルっていうのが定番のようである。DAHON系、BD-1系が派手な改造が多いものの、廉価なモデルには、取り敢えずドロップハンドルっていうのが目に付く改造である。
そして、ドロップバー、ブルホーンバーの取り付け方も特徴的であり、MTBには異様に低いポジションに取り付けられている事が多く、小径車には、サドルポジションからみると+100mm程度はアップライトな位置にバーが取り付けられている。
中には、パッと見の印象を決めるハンドルバーが結構格好良く付いている場合もあるけど、多くは、ハンドルバーだけが浮いたような印象である。ハンドルバーに併せて各部も同調的な改造が為されているのは、違和感を感じないのだが、ハンドルバー以外ノーマルって組み合わせも少なくない。また、付けるだけでも普通に付けていれば良いのだろうけど、稀に目が釘付けにされる取り付け例を見る事がある。印象に残っているのは、バーエンドを手前水平に取り付けられている例。これには参った。
まぁ、人の事をとやかく言える改造をしている訳ではないのだが、なんか自転車の改造というか、カスタムっていうのも、流行しているのかなぁ?って思うところ。
でも、ブルホーンは兎も角、ドロップバーってのは三次元的に湾曲しており折り畳み自転車には不向き。元からドロップの折り畳み自転車ってのは案外少ない。
ところで、世間ではドロップハンドル=競輪選手の自転車って見方も多く、スポーツサイクル=競輪の自転車≒ドロップハンドルって方程式が世間では一般的。
で、興味深いのは、自分的にはドロップにしろ、ブルホーンにしろ、普通握っているのは、ハンドルクランプの両脇のハンドルの内側か、バーが水平から垂直方向に湾曲する肩の部分だと思うのだが、街で見掛けるドロップカスタムマシンのスーパーサイクリスト達の殆どが、ドロップハンドルなら下ハン、ブルホーンでも一番先っぽを握って、お尻プリプリで漕いでいるのが多い。
まぁ、競輪中継なんかは下ハンでプリプリしているから、それが刷り込まれているのかもしれないが、自転車なんか、気張って乗る瞬間なんて殆ど無いと思うのだが、、、、
こうして考えると、未だ、河川沿いで遭遇するロードに乗ってる人達の方が普通と言えば普通な気がする。市街地区域でドロップ、ブルホーンハンドルを装着したカスタムマシンで激走する人達ってのは、改造も微妙だが、ポジションというか乗車風景も微妙である。なんか、熱いオーラというか、汗というか、そういう雰囲気が発散しているのである。
自分を思い返すと、週末定例の堤防道路でも殆ど、バーのショルダー部か、バー内側のクランプ脇しか握ってない。その状態でも満足できる速度域に到達するし、街行くスーパーサイクリストの皆さん程に超前傾にしてもしんどい気がする。
まぁ、自転車なんて所詮、誰にとっても遊びなんで、好き勝手すれば良いのだが、最近は微妙な人が多い。
ドロップバー、ブルホーンバーのようなハンドルを使うんなら郊外の綺麗な道向けのように思う。そういう所で、ハンドルに応じたポジション、ギアレシオのコンビネーション、タイヤを調和させて使うのが正解のように思う。
最近は街中でピスト、ロード~小径でも走り系を良く見るけど、街中で発停の多いコンディション、段差の多い場所では、小径で、アップライトなポジションで、舵角自由度の高いフラットハンドルの自転車で軽快に走る方が格好良いように思う。洒落っ気出せばDAHONの折り畳みなんか良いと思うし、競技系車両ならばBMXとかBTRの方が粋に感じる。街中では小さい自転車で自由自在に扱うのが活けていると思う。
まぁ、遊びなんだろうから、大きなお世話なんだろう。
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