« 『メタボ』な人による、『メタボ』な社会、組織、会社 | トップページ | 三十路限定で腰痛解決の秘訣 »

2007年12月22日 (土)

『めざましごはん』は誰のため?

 最近、表題のCMをテレビで良く見掛けるようになった。
 まぁ、タレントの優香さんが出演しているので、目が行くってのが本当の所。この優香さんは、志村けんさんとのコンビから印象に残っている。

 さて、このCMだが、これは農林水産省によるCMのようである。最初は、省庁関係なしで業界団体のCMだと思っていたけど、サイトをチェックすると違っていた。

http://www.maff.go.jp/j/soushoku/kakou/mezamasi.html

 確かに、朝食には御飯も良いとは思うけど、サイトの御飯食わないとNGって言い方は一寸違うような気もする。パンでも麺でも良いように思うところだ。
 確かに日本人の主食は米ということだが、米を主食としない余所の国の人でも素晴らしい人は一杯いる訳であり、米食わんと仕事が出来ない!?っていうのは言い過ぎである。

 まぁ、自分も週に5日は御飯で朝食だが、朝食に御飯+おかずをメインに持ってこようとすると、他の食事に較べると時間的余裕が欲しい所。朝の就業開始を最低でも午前9時以降にさせるとか、生活にゆとりが無いと和食中心の朝食ってのは難しい。今の和食減少傾向ってのは、現代日本人の忙しさ故に、準備に時間の掛からない食事っていうのが普及したのが現実である。

 このサイトのCMでは、とにかく御飯を!ってスタイルで、外食おにぎりもOKとしているけど、コンビニ御飯、むすびは米を使ってても、色つやアップのために結構油を混ぜて御飯を炊いたりしているのだが、、、、そして、それは健康に決して良くない筈だが、、、、

 と、そんな事を考えていると、御飯の良さの薦め以前に、これって、昨今の日本人の米離れを食い止めて、米剰り状態を改善し、農政保護施策が第一目的っていうことなんだろうなぁ、、、って思ってしまう。

 御飯は確かに日本人のライフスタイルに合っているけど、御飯中心の和食から日本人が遠ざかったライフスタイルの変化は何か?を考え、それを解消するような施策を打ち出さないと対処療法的、一時的なキャンペーンで終わってしまうんだろうと、素直に思ってしまう。

 そう言えば、少し前は、『牛乳に相談だ!』っていう牛乳消費促進キャンペーンが、日本酪農会議って社団法人でなされていたが、これも酪農家廃業防止というのが一番の目的であったのを思い出す。

http://www1.gyunyu.com/pc/index.jsp

ってサイトだが、なかなか厳しいのが現実である。勿論、私は、朝、昼、夕と250ccずつ牛乳を飲んでいるのだが、そういうライフスタイルを持つ人は結構少ない。

 牛乳にしても、米にしても、健康維持にはお奨めなんだが、健康食材としてのインパクトはサプリ等に較べると弱いのが現実。で、衰退するのだが、普及キャンペーンは生産者保護のためってのが消費者に伝わるから関心を惹かないのが現状。

 自動車等の工業製品では、比較広告OKで、相手を罵倒するのもOKだ、暗に嫌みを言うのもOKだ。昔は『名ばかりのGTは道を空ける』なんてフレーズを出していたメーカーも有ったくらいである。
 本気で健康の良さをアピールするならば、人工的な薬剤系サプリ、濃縮栄養補助食品の持つ、生体との親和性への懐疑を煽るようなアピールくらいOKではないか?下手なサプリでダイエットなんて得られる効果は、即効性がある程、喪失性が高いのは世の真実。簡単に手に入る変化は、簡単に失うのが世の常であり、そういう意味では、真の意味での自然派生活っていうのが一番効果的であり、食スタイルでは、米と牛乳、生野菜ってのは食材の王道である。それをアピールすれば少しは消費が伸びるのでは?と思うところだ。

 因みに、私の食生活は、

・朝食
 月~金は御飯+みそ汁+納豆+牛乳+無糖ヨーグルト+ナタデココが基本で、土日は、サンドイッチ、フレンチトースト、ホットケーキが御飯の変わりに登場。牛乳、ヨーグルトは不変。
・昼食
 食後の低糖ヨーグルト+ヤクルトは毎日。昼下がりには牛乳を毎日。
・夕食
 日曜日以外は毎日御飯+納豆が基本。日曜日はお好み焼き。おかずは、生野菜は毎日、調理野菜は週に4日、海草系は週に1日、肉は週に1~2日、魚は週に2~3日
・間食
 結構食う。基本はクリームパン、カレーパン、チョコレート系菓子、小魚、昆布、黒糖系か?他には、米菓(せんべい、あられ)も大好きで貰えば食う。米菓は高いから自分では殆ど買わない。
・デザート類
 週末になると手作りパン屋さんでのアップルパイは結構食う。子供の誕生会、クリスマスでのケーキも普通以上に食う。週に3日程度はアイスクリームも食う。

 ってところ。スナックは特別規制している訳でもないけど、家族で週に一袋以下。インスタントラーメン類は年に1~2食程度。冷凍食品は殆ど無し。ファーストフードは平均するろと月に1食以下。晩酌は無し。酒は、付き合いで年に5回以下。サプリ類は全く無し。カロリーメート等栄養補助食品も全く無し。スーパーの総菜は、月に3食程度、おかずの足しに買う位。飲料水は、基本はウーロン茶で毎日平均すると1.5リットルは飲んでいる。加糖飲料は皆無。飲むのは無糖のブラックコーヒー(缶、ドリップ、インスタント等々)のみ。これは毎日6~8杯飲んでいる。

 そんな生活である。敢えて、良く無さそうなスタイルは何か?というと、毎日大量に飲むブラックコーヒーかなぁ?というところ。カフェイン中毒かもしれない。飲んで目が冴える事は無い。飲んでも眠る。そんなところだ。

 話が逸れるけど、食順は繊維質→タンパク質→炭水化物→脂肪質の順番が多い。で、一口は30回噛むのが原則なんで、食事所要時間は最低でも30分は掛かる。

 食生活のコンセプトは、例えば、ブドウ糖摂取ならば、ブドウ糖の前段階の麦芽糖、その前段階のでんぷんを多く含む食事を取るということ。そして、でんぷんを分解するのがアミラーゼ、麦芽糖を分解するのがマルターゼで、それを助ける物理消化は顎でかみ砕く事。その運動に連動して唾液腺から唾液が分泌されアミラーゼが沢山分泌されるというシステムをしっかり動かすという考えだ。他にも、脂肪を分解するのがリパーゼ、タンパク質ならトリプシンであり、食材をブドウ糖、脂肪酸、グリセリン、アミノ酸という吸収可能な形に変えるのが消化酵素で、これらを吸収するのが消化吸収器官である。因みに、栄養分を吸収するのは小腸柔突起で、拡げるとテニスコート級の吸収面積になる。
 と、こんな知識は中学二年の理科第二分野で習う事だが、これで習った事を思い浮かべると、自然に複雑な機能は人体に備わっている訳であり、これを使うのが一番というのが考えである。

 因み、身体の各器官の機能は単体で機能しているのではなく、ある動作による変化が生まれると、それを感知して次段階のシステムを働かせるように変化するのであり、その各システム、サイクルの関連性は殆ど未解明である。生化学的に○○回路とか言われているけど、それは複雑のシステムの中の極僅かな一部の様子を人間が名付けただけである。そういう事を考えれば、栄養分の濃縮物質を摂取するというのは、食材を分解させるという身体機能を休眠させる事であり、その機能低下を金掛けて行っているという事である。身体機能を働かせて所要量の栄養分を吸収させるという行為と、分解された栄養分を強制注入するというサプリ摂取行為には、人体機能の活動度に大きな差があるのは一目瞭然であり、絶対に同じ効果を得る事が出来ないというのが持論である。

 因みに、分解された栄養分というのは吸収しやすい物質であり、化学的には不安定な物質である。不安定な物質故に、自然界で存在するには安定な形で存在するのが道理であり、それを利用するために備わっているのが生体の消化機能である。逆に、不安定な物質を濃縮した形で強制吸飲する行為は、生体への吸収プロセスで吸収という反応において濃度感知するメカニズムが上手く働かない。結果、本来生体の有する吸収率っていうのは、確実に低下していくものである。

 そういう意味で、不可欠な栄養分原料として自然な形である牛乳とか米っていうのは、最高のサプリでもあるのだ。何故に、そういう連想が普通の人に出来ないのか?が不思議である。

 キャンペーンどうこうは関係なく、米、牛乳、生野菜・・・・しっかり食うことが一番である。

|

« 『メタボ』な人による、『メタボ』な社会、組織、会社 | トップページ | 三十路限定で腰痛解決の秘訣 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『めざましごはん』は誰のため?:

« 『メタボ』な人による、『メタボ』な社会、組織、会社 | トップページ | 三十路限定で腰痛解決の秘訣 »