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2007年12月30日 (日)

折り畳み小径車のススメ

 去年、自転車に復帰した。その際は、収納性、可搬性を最重要視していた。それ故に、折り畳み小径車を選んだのだが、今年は、自転車熱の高まりに併せ、身の程にあったスポーツサイクルを選んだのである。
 ここまでは、総括記事に書いたけど、世間一般でみると、小径車が人気を得ている反面、アンチ小径派が居るのも事実である。

 小径対アンチ小径派の議論の争点には、ホイールサイズの違いによる走りの差っていうのが大きなポイントのようである。そこで興味深いのは、ホイールの持つ慣性と、回転運動しているホイールの持つ回転の運動エネルギーの話である。

 ここでいう回転運動のエネルギーっていうのは、E=(1/2)×I×ω^2であり、慣性モーメントと角速度の二乗の積から求められている。ここで言う慣性モーメントはI=mr^2で定義されており、角速度ω=v/rであるので、回転のエネルギー自体は、v、つまり円周の周速度と回転体の質量だけで表されることになる。つまり周速度が等しく、運動する質量が同じであれば回転の運動エネルギーは等しくなるのであり、そこには径の違いは影響しないのが真実である。

 その一方で慣性モーメントという概念は一定の回転運動状態(停止も含む)を変化させる際の抵抗のようなモノであり、慣性モーメントが大きなモノほど、運動状態を維持し続け易いという性質を示している。つまり、静的(質量的)な値であり、純粋にI=mr^2で定義されるものである。つまり、質量が大きく、半径が大きいもの程、慣性モーメントが大きく、動き出しにくく、加速し辛い。しかし、一定の運動状態にあるとすれば、速度も落ちにくいという性質を持っている。

 一言でいって、慣性というのと、回転のエネルギーってのは別個のモノである。

 ただ、このような前提で、絶対的に車輪の周速度を上げるには、どちらが小さな仕事で済むか?というと、質量が小さいものという結論になる。そういう意味で、物理的に小さな小径の方が質量を小さくする事が出来る分、一定の周速度に上げるのに必要な仕事が少ないのは道理である。
 一方で、慣性に目を向けると、回転状態の保ちやすさ、回転変化のしやすさのどちらを狙うかによって、慣性モーメントを大きくするか?小さくするか?が選ばれる。自転車以外の回転機械で慣性云々を考えるとフライホイールがそれに相当する。そして、フライホイールは用途に応じて適切な慣性が与えられているのが現実である。車などでは、延々と回転を保たせるならフライホイール容量は大きくなるし、レスポンス重視ならば小さくなる。

 自転車においても、現実には、使い方(等速運動なら大径、加減速大なら小径)、パーツ類の普及度、外乱に対して影響を受ける角度の違い、2本の脚の往復運動故のトルク変動の吸収度合・・・・様々な要因によって答えを一意的に定めることは難しいのが現実では無いだろうか?

 実際に色んな場面での議論を見ると、小径車故の展開の少なさによる、漕いでも進まない!って意見、それと同レベルで展開が小さいがために、漕ぎ出しが軽い!って意見も含まれており、いろんなレベルで、かみ合わない話が飛び交っているようにも見える。

 そんな事はさておいて、折り畳み小径車に乗って、フルサイズに乗って、どうか?と考えると、折り畳み小径車、更に、自分の愛車のようなH型フレームの自転車では、収納性、可搬性、乗降性が非常に優れており、一寸した時間の合間に自転車に乗って気楽に遊べるという意味で、一日24時間の内での付き合う頻度が多く、そういう意味で、気張って乗ってしまうような本格的なスポーツバイクよりは良いなぁ!って思っている所である。
 このH型フレームでの乗降性っていうのは、単車でいうとスクーターみたいな要素であり、脚も前から跨げるってのは、思いの外、楽さを助ける要素である。
 小径か否かよりも、折り畳むという工具レスで、バラけないアクションで、小さくなるってのは、結構重要である。小径車でも折れないと結構長い。長いと持ち運びには苦労する。特に、私のように民家の二階が書斎で、階段が一箇所旋回していると、持ち運びには壁にぶつけはしないかと気を遣うけど、折り畳みなら心配無用である。ホイールを外すと、ホイールと車体を別々に運ぶというのが面倒臭いのである。気楽って言う意味では、工具さえも使いたくないのである。車のトランクに投げ入れて、ふとした時に出して遊ぶ、直ぐ仕舞えるってのは、結構ポイント高いのだ。

 自転車っていうのが乗ってナンボって考えると、可搬性、収納性、乗降性って3要素は、乗る頻度の高さに直結する要素であり、そういう要素でみると、この3要素を満たした自転車の一つである折り畳み小径自転車っていうのは、結構お奨めである。

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