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2007年12月29日 (土)

ベストポジションを生み出す。

 12/28の金曜から雨続きである。自転車というと、ローラー台くらいでしか乗れない訳であり、書斎の自転車の各部のメンテナンスを行いながら、今更ながらポジションチェックをしてみる。

 ポジションは何が正しいか?という事で、色んなサイトに色んな説が載っていたり、ショップのブログにはポジション出しで工賃幾らとかの話も見つける事ができる。そんな訳で、ポジションっていうのは、単車以上に自転車の場合は、繊細かつ重要である。単車でのポジションの場合は、操作という観点での位置決めとなるけど、自転車の場合は、操作でも動力を加え続ける上での姿勢という観点での位置決めであり、その適正値っていうのは個人によって千差万別であろう。
 そんな中、自分のポジション出しが正しいかどうかは別として、自分が自転車に乗って不具合の無いポジションっていうのは、どうやって定めるか?をメモ代わりに記録して見ることにした。

 第1段階としては、下半身の位置を決める。
 まず第一に大雑把な位置気味はサドルトップ~ハンガーセンター迄の距離であり、これは、靴を履いた状態で計った股下距離に0.875という数値を乗じた値で上述の距離を設定する。
 次に、そのサドル高さの状態で跨って、クランクを水平位置にした時に、膝小僧が一番前方に来ている筈だが、その膝小僧の膝の皿の裏側中心の真下にペダルスピンドルシャフトが来るようにサドルの前後位置を調整する。
 三番目は、その仮決めされた状態で実際にペダリングを行い、常用回転数下において足の裏にペダル踏み面からの反力を感じながらもゼロにならないようにサドル高さを微調整し、その微調整されたサドル高さに合わせ、サドル前後方向を微調整する。
 仮に反力(抗力)が感じれない状態となると足が届かない状態となり、場合によっては腰の芯がずれたり、脹ら脛が伸びすぎたりする。逆に、下死点で脚が伸びきっていないと脚力が活かしきれない。と自分では考えている。(あくまでも主観である。)
 というプロセスで、下半身位置を決める。

 第2段階としては、第1段階で決めた下半身に合わせた上半身の位置決めである。
 どんな用途の自転車にするかによって上半身の屈曲度合が変わるのだが、屈曲度合は、前傾度合というイメージではなく、上半身の畳み具合で表現した方が理解しやすいと思う。大きな力を生み出そうとする場合は畳み気味(へそに力を入れた状態、腹筋を収縮させ気味)であり、リラックスして乗る場合は伸び気味(伸びをした状態、腹筋を伸ばし気味)である。イメージとして下腹の感じは、ハーフスクワットの屈曲状態(必然的に前屈み、イメージとしては筋トレでのショルダープレスでしゃがんだ姿勢)に近い状態が前傾度の高いスポーツサイクル向け、スクワットの伸張状態に近い状態程リラックスした自転車向けとしている。
 因みに、スポーツサイクル的、腹筋に力が入れやすい状態で身体が沈んだ状態であっても、腹筋、背筋によって上体は支えられるのが基本であり、その上体では必然的に背骨の真ん中辺りから緩やかに前方に湾曲気味となる。
 その湾曲した背中から自然に腕を伸ばした位置にハンドルが来るイメージでバーの基本位置を決める。

 一般にハンドル位置はトップ長+ステム長(=リーチ)を基本にドロップハンドルの場合は、プラス幾らとか決めるけど、足でも大腿部、下肢部の長さの違いでサドル重心位置がシートパイプセンターに一致するとは限らないので、私の場合は、第一段階でサドル位置を決めた際の重心位置からの距離で考えるようにしている。その重心位置からバー迄の水平距離を如何ほどにするか?が鍵であり、その距離をリーチと考えて、リーチ=(胴長+腕長※)÷2+100とか、リーチ=中指の付け根間距離÷4+195といった式もあるようだが、大事なのは、先の段階で作った下半身でペダリングを行う際に上半身を最も楽に支える事が出来る位置を探す事である。
 数値的な適正値は、個人の体型、乗り方によっても異なり、乗り込んでいくと数値が幾らか?ってのが判ると思う。

 要は、自転車という機材で体力を動力に伝える時に、関節の稼働領域で最も力を楽に生み出せる姿勢をニュートラルポジションとして作ると言う事。特に、上体の位置気味ではそれが重要だ。下半身の場合、大腿部の有効稼働範囲を最大となるようにサドルポジションとクランク長を決めて、その上で、脚の付け根を中心とした脚の上下運動によりクランクを回転させる訳であり、踏み降ろす力が最大となる膝小僧が最も前方に来た上体で、受ける動力値が最大となるようにクランクが水平となるように位置決めする事だと思う。

 以上で大雑把なポジションは決まるんで、その上で乗り込んで一番疲れずに速く走れるポジションを各自が見つければ良いのである。

 因みに、私の場合、ハンガーセンター~サドルトップが680mm、サドルセンターからバーセンター迄が640mmである。シートパイプの角度が自転車によって異なるんで、サドルセンター≠シートパイプセンターなのは当然であり、それ故にサドルセンター~バーセンターの長さは、所謂、トップ長+ステム長とは若干異なっている。
 この二つの数値で高さを決める680mmって数値は、どの自転車でも完璧に同じ状態で2mmの狂いも無いが、前後方向の640mmって数値はハンドルポジションの上下方向の違いで、±10mm程度の範囲で異なっている。これらの数値の絶対値自体は、乗り手固有の数値であり、体力、年齢、経験・・・・によって様々な数値であり、基本的な位置決めで得られた見た目のポジションに乗り込んで行く事で各自の真のポジションに辿り着くんだと思う。
 因みに、我が家の5台の自転車だが、上記の数値でポジションを揃えたのではなく、各一台毎に良い具合と感じるようにポジションを別々に作り、その結果の長さを測ってみると偶然にも、そういう数値に収束したのである。この辺は、勘違いせぬように願いたいところである。思い込んだ数値を各車に再現するのと、各車で調整した結果、数値が揃っているのとは、意味が違うのである。自然と、そういう数値が生まれるような感覚を養うことが最も重要であり、それを感じ取って生み出せるように、考えながら乗り込んでいく事が重要だと思う。

 少なくとも限界に近い走り方をせずに、真っ直ぐとした道を走る範囲では、本当に自分にあったポジションが得られると、まず、どんなサドルを選んでも尻が痛いとか、腰や背中が痛いとかの問題は出ない筈。小径車だろうがフルサイズだろうが、150km/dayくらいは楽勝となる筈である。事実、自分の場合なら、レーパン不要だし、サドルもEverything OK!である。腰も首も手首も何処も問題無いのである。局所的な疲労で悩むこともない。更には、目的が似たような自転車ならば、動力性能的に、自転車の違い(舗装路に適応したタイヤとギア比さえ揃っていれば、車輪サイズ)による差ってのは、殆ど生まれないのである。
 もし、普通の自転車趣味人の方で、装具が無ければ痛いとか、自転車を乗り換えたら痛みが出るとか、そんな不平や不満を漏らす方が居たとすれば、それはきっと乗り方の根本となるポジションが乗り手にマッチしていない事の裏返しでは無いだろうか?或いは、乗り換えて明らかに劣ると感じる自転車の方が、実は身体に合ってないだけという状態の結果のように思える。

 今迄述べた話は、自転車という器具を用いて身体の力を推進力に変えるという範囲の話であり、それ以外の要素、路面のうねり、荒れ、下り坂、旋回性といった外乱に対する対応力に関しては、乗り手の身体を支える位置関係以上に、車体のスケルトンが持つ特性の方が支配的である。例えば、同じリーチの自転車であっても、ステム長、トップ長の比率も変わってくる訳であり、そういう意味では、自転車に対してふらつきやすいとか、安定してるとかの感想の違いはあるだろう。
 スケルトンと乗車姿勢で生まれる重量配分なんかも無視できない影響がある。
 他にも、動力を伝えるという使い方でも、通常の使用では稀な状況(かなりの高速度からのダンシングとか)では、スケルトンの持つ特性で、動力伝達性に違いがあるのは言うまでもない。

 このように、雨が降ると通常では気にしない事を考えたり、記事にしたりしてしまうのである。

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