景気停滞&物価上昇&政策無策
景気を表す言葉で代表的な言葉が、インフレーションとデフレーションだ。前者が物価上昇で景気拡大、後者が物価下降で経済活動の縮小を示す現象である。この言葉自体は中学生の頃に聞いた言葉で、このインフレとデフレの悪所が同時に起こる現象。つまりは、景気が停滞しながらも物価が上昇するという現象が、一番景気対策で厄介なモノであり、スタグフレーションっていうが、これも中学生の頃に聞いた言葉だが、今、日本経済は、スタグフレーション状態に陥りつつあるのでは?と思うところである。
このスタグフレーションって状況は、或る意味特異的な状況であり、対策が困難とされるが、今後を予測する上で過去の景気状況を振り返ると、2005年~のデフレなのに好景気という状況を思うのである。実感なき好景気という言葉を思い出すが、その際の施策で実感を伴わせる政策が行えたか?というと、それはノーであり、その正反対の状況が訪れようとしているのが今では無いだろうか?経済政策には専門家から見ると、色んな事が見えるのだろうが、自分は素人なんで、その庶民の目で感じる事を記述してみる。
少なくとも、スタグフレーションとか実感なき好景気って事態は、金融のプロが経済を弄くり回した結果生まれた対処が困難な状況であり、この複雑な事態っていうのは、或る意味、人為的な過度な介入の結果の産物だと思う。もっとシンプルに考えると、日本の物価というのは、全てを輸入品に頼り、その相場によって物価の影響を受けやすいが、日本の都合よりも世界的な物資の需要の方が圧倒的であり、その旺盛な需要を生む中国、インド、ロシアといった国々の絶対的な需要には為す術が無いのが実情だ。
モノを買うための国際的な競争力の尺度として為替相場があるけれど、日本円は、対外通貨に対しては殆ど全て円安となっており、結局、日本では財を生み出す魅力さえも無くなっているようにも見える。一部では、官製不況なんて言葉も聞こえるが、日本が財を生む能力の大部分を司る分野で、既に国際的な競争力を失っているのが現状である。
つまりは、限られた資源を得るための財を生む力が弱い≒貧しい国の象徴って感じを受けるのは単純すぎる感想だろうか?
今、見せ掛け上は景気が良いとされているが、その殆どは一部大企業による円安環境化における収益力に依存しているだけでは無いのだろうか?その収益力にしても強引な円安誘導、低金利政策による歪んだ強引な施策によるものであり、そんな現状において物価上昇という傾向が顕著になった場合に、その上昇物価を食い止める施策があるか?というと、思い付かないのは、気のせいだろうか?
仮に、今の強引な施策で辛うじて好景気?を維持しているとすれば、先のスタグフレーション傾向が顕著になった場合には、対する施策が全く無いという恐さを感じてしまう。
現在の政府の策といえば、殆どが帳尻合わせのためだけの政策決定という状態で、殆どが後手対応ばかりであり、先手を打つ誘導的政策が見えて来ないのが現状である。後手対応というのは、既存の価値観を容認するという前提故であり、価値観の脱却を計るという崇高な思想を持った政治家が少なくとも政府与党には居ないように見えるのは、生意気過ぎる感想だろうか?
今後の国際経済の中では、ボリュームに与える日本の影響力が低下するのは避けられない。過去の政策は、世界経済で大きな影響力を持ったアメリカに連動させる事で、良くも悪くも乗り切れた側面があるが、世界経済にしめるアメリカ経済の影響力も低下しており、経済状況を生む関係は非常に複雑となっている。そんな中で、政策を決定するには、世界経済の変化に敏感でなければならないが、少なくとも米国しか見ていない政治家による政策では通用しないというのは間違い無いところだろう。
全く勝手な感想だが、今の不景気(スタグフレーション)への流れはくい止めれそうにない。本当に必要なのは、新たな価値観の創世だが、それは、政・財・官の全てにおいて無理っぽい。こういう流れを食い止めるには、一度徹底的に地獄を見るのが良い。殆ど、崩壊の危機に瀕する方が新たな価値観が生まれやすいと思うのは気のせいだろうか?
少なくとも、80年代後半から90年代半ばにおいて、ロシアとかブラジルの経済は悲惨だったと思うが、それを経験しているから今の立場があるとも言える。そんな気がするのである。
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コメント
いますよね!そういうの、、、学生さんに多いんですが、なかなか器用に運転するものです。
これ系の人は併走がデフォ、携帯操作で前は見ないってのがデフォです。たまに、すれ違いざまに肘で突いたろか?と思う事さえあります。
でも、自家用車を見ると、携帯操作運転、猫抱き運転、いちゃつき運転・・・・大人の運転マナーも褒められたものではありません。チャイルドシートも結構いい加減な人が多いですし、、、、、こういう世の中なんですねぇ、、、今は。
投稿: 壱源 | 2008年1月23日 (水) 23時08分
歩道内の通行区分の場合、自転車帯は双方向の通行となってしまうために車道の路側を通行する場合よりも走りにくいのは目に見えていて難点と思います。それが難点ですね。(車道の路側でも逆走してくるヤツがいますが)
つい最近、ママチャリの荷台がないやつで後者は車軸に立っての2人乗りで、おまけに2人とも携帯で話してるヤツ(バカ)に遭遇しました。
投稿: morimori | 2008年1月23日 (水) 22時08分
お久しぶりです!お元気ですか?
自転車の通行環境モデル地区一覧、見てみました。
当方の居住地域の広島市での自転車通行区分の整備ですが、モデル地区を走ると現実は超走りにくいのが現実です。何故か、歩道内の通行区分ってのが広島のデフォルトっぽいのが残念なところ、、、、。
但し、私のホームコースの可部から市内に南下する太田川沿いの道は車道とは隔離された自歩道があり、その自歩道の一部は段差で分けられた二車線となり、歩行者と自転車が完全に別れて通行するエリアもあります。勿論、区分が指示されている訳ではなく、習慣的に自転車と歩行者が別れているような感じですが、、、、。
ところで、経済成長云々、、、世の中の状態で何を以て良しとするか?はよく判りませんね。景気拡大が必要か?というと、実際は、生活レベルが一定以上ならば拡大の必要がないというのは正論ですね。私もそう思います。
投稿: 壱源 | 2008年1月22日 (火) 23時39分
ああ~、僕の住んでる所は一覧にはありませんでした・・・
自転車通行環境に関するモデル地区一覧
http://www.mlit.go.jp/road/road/bicycle/index.html
経済成長というけれど経済成長した姿(世の中)とはどういうものなのでしょうか。環境破壊があってはならないのは明らかな条件のなかで。大雑把に言って、景気停滞でも良いのでは?減退じゃなけえれば御の字?ただ格差社会ってのは良いとは思えませんし、色々な歪を修整して良くなれば景気は現状維持でも世の中良くなったと思えるように思います。(考えがまとまらないまま・・・)
投稿: morimori | 2008年1月22日 (火) 23時10分