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2008年1月23日 (水)

良いのは円高?円安?

 ここ数日、何となく政治・経済ネタの記事が多いのだが、経済状況でニュースを賑わせているのが、対ドルでの円高と株安である。

 円高に触れると輸出関連企業に打撃を与え株安になるという話は良く聞くけれど、今の水準が円高か?というと、ホンネを言えばピンと来ないのである。何と言っても、円高のショックと言えば、過去においては1ドル80円を切った時もあり、1ドル95円前後って状態を暫く経験した事もあるからだ。

 超素人的に言えば、為替で円高というのは、日本円が強いということであり、本当は良い事ではないか?というのが直感的かつ素直な感想である。逆に、円安で輸出競争力を失い収益が下がり差損を生むっていうのは、為替変動によって日本以外で調達できる製品分野に日本の製品があるって事を示しているだけのように思うのは間違いだろうか?

 過去において、工業が最初に起こった地域では繊維工業が発達するが、この繊維工業は、後に工業が遅れて発達した国々に移っていき、半導体産業でも、例えば集積度勝負、コスト勝負のメモリーデバイスなんかは、アメリカから日本、そして韓国、台湾と製造国が変遷している。そうして考えれば、産業(特に工業)は、当初こそ先進国が分担しているが、技術の普遍化に伴い生産国は分散し、先進国は常に先進的な付加価値の高い産業を生み出して国を成立させているように見える。
 つまりは、そういう先進性、独創性が強い通貨を成立させており、強い通貨を以て世界への影響力を維持するというのが理想とも思える。逆に、後進諸国と同じ製品を作り続けて利益を上げようとすれば、為替を低い水準に保たざるを得ない。

 日本って国は、利益を得るには、円安が前提という先入観が支配的だとすれば、結局は、何処でも出来るモノが安いから売れているという国に過ぎないのでは無いだろうか?
 高くても売れる競争力のある製品を生み出すことが重要であり、今すべきは、円が強い通貨となっても収益を上げることが出来る産業構造を生み出すことこそが重要のように見える。そう考えると、素人考えながら、航空、軍需、半導体プロセッサー技術で先端を走るアメリカって国は大きな戦略としては、日本とは随分と異なっているように見える。

 どこの国でも、有形無形に関わらず資源が重要である。日本の場合、有形資源が無い訳であり、資材を輸入して製品を輸出するというスタイルでしか財は成し得ないのである。つまりは、知恵が必要であり、エンジニアの育成、つまりは教育の建て直しが最も重要であり、エンジニアが憧れの職種となるような価値観がスタンダードな社会を作るというのが、一番求められているように思う。
 エンジニア=教育だが、教育方針として物知り博士を育てるのとは違い、物事の因果を見極め、新たな因果を生み出す目を持った発明家を育てる事こそが、国家の競争力の源泉となる独創的な製品を生み出すための必要条件では無いだろうか?

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