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2008年2月26日 (火)

三人乗りOKな自転車を認めよう!

 表題の如く、今更ながら自転車の三人乗り運転禁止の指導を徹底すべく取り締まりを強化するらしい。元来、禁止されていたものだが、半ば黙認状態で見逃していたのを、この度、ルール通りに規制を強化するということ。

 まぁ、スポーツサイクルに夢中な人から見れば、当然!ってなるんだろうが、育児を行う母親が二人の子供を同時に乗せれないっていうのは、育児生活に与える影響は大きそうである。
 似たような問題では、傘の固定具を禁止って話も似たような話。ただ、この固定具は、固定された傘が突起物となる訳であり、三人乗り以上に危険と思うところ。

 このような現状でも規則から逸脱した実態に規制を掛ける場合は、その代替えを提供しなければ社会の賛同を得るってのは難しい問題だ。
 傘の固定具については、合羽、ポンチョの着用が代案となりうるが、自転車の園児送迎三人乗りを禁止すると代案は、、、、、軽自動車でも買えって事になるのだろうか?

 現状、1人乗りが基本のママチャリを三人乗りで使うって言うのは、確かに、安定性、制動性、操縦性の面から見ても危険度が高いのは確かだが、6歳以下限定で二人を乗せるという状況を物理的に考えると、15kg×2のウエイトが加算される訳であり、総重量で30kgの増加となる。元々が運転者+車体重量で90kg程度のものが+30kgというのは、特に、重量バランス、制動性の面で変化の度合が大きい点がリスクの元凶だろう。

 代案としては、重量バランス、制動性、強度が所定の基準を設けたものを認可するという方針で認めるのも手ではないだろうか?勿論、ヘルメットの義務化も並行して、子供二人乗せ対応型自転車、或いは、子供二人乗せ認可オプションと認可ステッカー等で十分対応出来るのでは無いだろうか?

思うに、
1.ホイールスポークが36本仕様+一定太さ以上のタイヤ
2.専用後部座席と固定キャリア+操縦性に影響しない位置に装着された専用前部座席
3.制動力が強化された制動装置
4.発進時における駆動力不足によるふらつきを抑える補助動力

という形で、電動アシストモデル限定で、専用のフレーム、車輪、ブレーキ+専用座席という形を認可する方向で考えるのもアリのように思うのである。

最近、よく見掛けるコラムトップに座席を乗せた前輪小径タイプの子供乗せ専用自転車だが、実際に乗ってみると極めて安定している。これはホイールベースも長く、基本は安定した走行が可能。これに、後部補助座席を装着しても大丈夫そうに思う。
ただ難点は、重量がかなりかさむので脚力の無い女性では発進時にふらつきそうであり、それが事故の元になりそう。そんな時に威力を発揮するのは電動アシストでは無いだろうか?

こういう仕様を提案しても現実味が無いのかもしれないが、ただの一案であり、もっと認可範囲を拡げるならば、元々重量が大きく、制動性が強化されており、尚かつ、子供二人を乗せる場面では前後振り分けが必然であることを考えれば、電動アシスト自転車に限り、補助座席を用いてヘルメットを被れば子供二人乗せを認めるってのも判りやすくて良さそうである。

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コメント

こんばんは!
自転車の取り締まり、厳しくなりそうですが、実状を無視した空論的な規制は根付かないかなぁ?と思う訳です。
実際、三人乗りしている自転車は100%が幼児送迎マシーンであり、かなりの割合で電動アシストが使われています。
ママチャリ系電動アシスト自転車の場合、殆どが国産で、品質も悪くないですし、基本重量が重い分、乳幼児一人増加で運動特性に与える影響が、普通自転車より小さいかなぁ?と思ったりした訳です。
6歳未満限定、ヘルメット着用義務づけ、電動アシストならば許可するっていうのは、あながち無茶な策とは思えなかっただけです。
色んな分野で政策的な課題があるようですが、何にしろ、利用者の利益と安全を最大限考えた提案が為されるのが大事ですね!

投稿: 壱源 | 2008年2月26日 (火) 22時25分

始めましてSdiary3620です、只今元気が一番!壱元亭
さんの記事を拝見致しました、有難う御座いました。
今後も、頑張って下さい。

投稿: Sdiary3620 | 2008年2月26日 (火) 20時51分

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