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2008年2月29日 (金)

0系新幹線

 今年の11月、遂に初代新幹線である0系新幹線が引退する。
 東海道新幹線では既に引退済みだが、山陽新幹線では『こだま』として運用中である。しかし、今の0系は最長でも6両編成で、塗色もグレー貴重に緑系の線が入ったデザインで、デビュー当初の普通の新幹線イメージであるブルー系の線の入ったデザインとは異なるモノである。

 そんな0系だが、これから塗色を塗り替えて初代ひかり号と同じ塗色で山陽新幹線を引退迄走行するらしい。そして、11月以降では、『こだま』として運用する車両に、世界最速を誇った500系新幹線が格下げ運用されるとのこと。

 確かに、700系の方が快適、N700系に到っては速度も同等となる。居住性の悪い500系は人気が無いのか、、、、、。しかし、新幹線の格好良さは、やっぱり500系かなぁと思う。

 こんな新幹線は、0系、100系、300系、500系、700系と山陽線では進化してきた。
 0系は如何にも生まれたて、100~300系は基本は0系でチョットモダンって感じ。500系では尖った性能追求ってイメージ、700系からは技術的な先鋭よりも実用品として進化って感じ。性能への拘りが全面に出ていたのが500系迄、それ以降は、チョット大人の考え方って気がしないでもない。

 最近、凝っている型おくれのデジカメもあるけど、大昔のQV-10とかは0系をイメージする。その後のデザインの洗練化は300系迄、現代の機能の基本である構成を先端技術として位置付けられた世代が500系、その先端技術が普遍化したのが700系以降とダブって見えるのは考えすぎか?

 そんな訳で、なんというか一生懸命度合いというか、個性の競い合いでは、新幹線なら100~500系が何となく好き。デジカメでも個性を競い合いながら、現代の構成のひな形が出来る頃迄が好み。
 考えれば、単車もそうだ。運動性能を飛躍的に高め始めた80年代~現代の構成の基本が出来上がった90年代半ば迄のモデルが好き。振り返れば、車もパソコンもそういう傾向である。

 これが、俺の好みなんだが、そういうモノの進化の過程の作りの面白さが自分の好みをくすぐるようである。どんなに素晴らしい性能も普遍化するが、普遍化した時には、その機械には別の個性を期待してしまう。要は、時代背景に併せ、そのモノが生まれた時代に、そのモノが持つ個性が光っていれば今でもグッとくるのである。

 特に、どんなジャンルのどんなモノでも、そういう個性、コンセプトが時代に色褪せない特徴だったりすると、それには強く惹かれてしまう。時代に色褪せない個性、これこそが、モノに求められる最大の要素だ。追随者や後追いの製品ってのは、結構、コピー元の本質を捉えていない場合が多い。そういうモノは一過性であり、時代の流れで色褪せるのも強烈に速いモノだ。車ならトヨタ車が特にそういう印象だ。

 そういうモノは、作り手の拘りと、他の追随を許さない発想から生まれる。そういうモノである。

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