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2008年2月14日 (木)

中国の一人っ子政策

 月曜日のテレビで中国を特集した番組があった。
 殆ど、ローラー台の上から見ただけであり細かい内容は見ていないが、印象的だったのが一人っ子政策についての解説。

 この一人っ子政策っていうのは、1979年から急激な人口増加を抑えるために執られた政策であり、子供は一家に1人という政策である。で、その子供の教育の仕方によって『小皇帝、小皇后』なんて表現が為される程に甘やかされたり、我が儘になったりしているという。

 さて、中国の経済発展は著しいが、この一人っ子政策で中国はどのように変化するか?と考えてみると、少なくとも、一人っ子政策が浸透したとすれば、両親から子供が1人、その子供同士から生まれる子供は1人という事であり、人口は減少するという事になる。
 更には、この政策で生まれた子供達の様から小皇帝なんて表現が為されたりしているが、それ以外にも、日本同様に、ネット難民、親による代理見合い?なんて現象もあるらしい。
 最近思うのは、情報と文化の広がりは現代社会ではシームレスかつ急速であり、国が違っても世代が同じであれば似たような価値観、ライフスタイルを持つのが自然なのか?ということであり、中国の若者であっても、彼らが接するモノっていうのは、日本、欧米といった国々と差異が無ければ、似たような価値観形成が為されているか?とも思う訳であり、そう考えると、現代の急速な経済発展を遂げている中国にしても、それを継続させる事が次世代の若年層が担えるか?というと、日本同様に厳しいかも?という印象を受ける。

 中国の近年の経済発展は目覚ましいが、その発展の急激さや、先に挙げた政策によって、社会の抱える歪み(地域格差、世代格差・・・・)も相当に大きいように思う。その歪みは幅が大きいだけでなく、規模が大きいために、案外、日本のような戦後60年で生まれた歪み以上に解決が困難なのかもしれない。

 中国の事はよく知らないけど、日本も含めて、急激な変化っていうのは各所に大きな歪みを抱えるっていうのは間違いないところだ。地道にコツコツと小さな変化を積み重ねるという進化が歪みを最小に留めるのだが、どうも国家から個人に到るまで、そういう地道さっていうのは注目度が低いのが機になるところだ。

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