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2008年2月27日 (水)

殺人罪に時効無し。

 ロス疑惑で世間を賑わせながら、完全に忘却され過去の人となっていたM被告がアメリカ領サイパン島で身柄が拘束されたという。このロス疑惑での殺人事件では、日本では無罪となっていたものだが、アメリカでは未解決事件扱いであり、今回の事態となった模様。

 この違い、日本では属人主義、アメリカでは属地主義で裁かれ、日本では殺人犯罪でも時効があるけど、アメリカでは殺人では時効無しという事で生じたモノ。

 事件の論評は差し控えるけど、興味深い現象だ。それにしても、犯罪捜査に用いる科学技術の進歩によって過去の操作では追い切れなかった犯罪を再検証して罪を償わせるというシステムは、客観的に見て非常に合点のいくシステムである。

 仮に、今回のアメリカの裁判の様子は、注目度の関係から日本の世間の関心も高そう。その中で新たに現れた証拠が極めて信憑性が高く、M被告が有罪となり服役した場合でも、日本の裁判での結果(最高裁判決)は覆らないんだろう。日本のシステムから考えると、最高裁判決は絶対かもしれないが、真の事実が仮に明らかになるのであれば、逆に、システムの評価自体が間違っている場合もある訳である。そうなった場合には、極めて大きな違和感を感じてしまうものである。

 日本人による日本国内での犯罪に帰結する場合は勿論、海外を巻き込んだ犯罪でも、判決と真実の整合性は取れていなければならない。だから、どうしろ!って案がある訳ではないが、この裁判は色んな意味で注目に値する裁判になりそうだ。

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» ロス疑惑と三浦氏とロス市警 [たなぼた]
まったくロス疑惑というのはどうなってるんだろ、わかりにくいね。 日本で無罪が確定 [続きを読む]

受信: 2008年2月27日 (水) 16時17分

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