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2008年2月 8日 (金)

手間と効果

 カテゴリー的には、別にスポーツやダイエットに限った話ではないのだけど、ふと思った当然の事がある。
 それは、ダイエット、スポーツ、健康に限らず、学問にしても、儲け話にしても全てについて言える事。それは、どんなものでも、掛ける手間と得られる効果っていうのは、原則、比例関係にあるということ。

 効果を得ようと思えば、絶対的に労力が必要と言う事。何もせずに儲けようとか、楽して痩せようとか、、、、、そういう事は原則、有り得ない。

 即効性を謳うものは、効果が薄いばかりでなく、もしかしたら、何らかの弊害により症状の悪化を来すものさえもある。ハイリスク、ハイリターンという言葉もあるが、世の中の事象について全てに当て嵌まるものである。

 先日の記事ではないが、加圧トレーニングっていうのも、トレーニング効果はトレーニングを止めたら簡単に失われるとか、或いは、学問において公式の詰め込みのみで点数を取ることを目的としていれば、公式に従った問題しか解けないとか、或いは、誰でも出来る?簡単ダイエットっていうのも、そういう範囲でしか効果は得られない。

 本質的、根本的な改善や解決を求めようとすれば、その時点において問題となっている事象の因果を理解し、その根本原因を解決するために必要なモノを一つずつ解決するのが重要であり、そうすることで、付随的に様々な関連因子の不具合も見つかり、順次問題を解決していくこととなり、結果的に、時間は掛かっても、悩んでいた問題の生じた理由を理解し、それを導く問題を全て解決できて、更には、元の悪化した状態にも戻りにくいのである。

 簡単に得られるモノってのは、簡単に失われる。そんなモノである。儲け話は人が知らない、人が選びにくいから、儲かる訳であり、誰でも儲かる話なんて、有り得ないのである。これって、当たり前の事だけど、様々なメディアにおける宣伝を見ていると、即効性、手軽さを売りにした商品があまりにも多いことに驚かされてしまうし、そういう宣伝が多数を占めると言う事は、裏返せば、そういう宣伝が効果的なのが人間って生き物なのである。

 どんなモノも堕落する方向に変化するのが世の常である。これは、自然界の全てに当て嵌まる法則(工学で言えば熱力の第2法則)である。しかし、人間は本能的に、価値の高いものを求める。価値の高さ=変化の余力のある状態であり、それは、変化する前の形に対する憧れである。その形っていうのは、変化の余力を保った状態であり、その余力こそがエネルギーである。つまりは、エネルギー=労力を掛けなければ、余力の有る状態には移れないのが、所謂、自然の摂理(先に言った第二法則)である。

 掛ける労力(=エネルギー)が多い程に、レベルの高い状態に移れるのが摂理である。

 ふと、そんな事を考えたりするのである。因みに、『楽して稼ぐ』って事を望む人も多いけど、多くの場合は、そういう状態を作り出すのには前段階において、相当の労力が掛けられているが、それが見えない人も結構居る。

 何をするにしても、継続的な取り組みが必須であるが、これが続けれないのが多くの人にとって問題となっている。特に、例えばダイエット希望なんかの場合、元の状態からダイエットに必要な状態になってしまったというのは、元々、堕落した生活に陥りやすいのが原因であり、この生活における価値観を反対にするのが必要だが、それはとても難しいのかもしれない。

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