生と死
人の死っていうのと遭遇する事は極稀である。親族では祖母の死に遭遇したくらい。ニュースで全く面識の無い人が事故や事件で亡くなるという話は聞く事はあっても、自分と面識のある人が亡くなるっていうのは非常に稀である。少なくとも、高校生時代以前では覚えが無い。大学生以降になると、何人か面識のある人が亡くなっている。
大学生活においては、友人が二人程、交通事故で他界し、卒業以後では学生時代の交友関係、趣味の世界での交友関係、勤め先で名前と顔が一致する人で何人かが亡くなっている。
学生時代の交友関係という同世代の人間では、亡くなる原因は殆ど全てが交通事故である。
趣味の世界の場合は年齢的に幅があるけれど、その差は±10年未満であり、やっぱり一番多いのは交通事故だが、序で、十大疾病というのが増えてくる。
しかし、自分の世代的な繋がりよりも雑多な範疇に近いであろう世界では、疾病や自殺といった事故以外の要因で亡くなる人が多いように思う。考えてみれば、老衰っていうのは、殆ど遭遇しないが、それは年代的なモノとも言える。
まぁ、そんな傾向は兎も角、生きる年数が長くなる程に、周りで亡くなる人が増えてくるっていうのは或る意味当然なのかもしれない。で、亡くなった人を見渡すと、なんていうか、結構良い人が多いように思うのは気のせいだろうか?寿命というのは人それぞれであり、それは変えようの無いものかもしれないが、天寿を全うしたとは言えない状況で命を落とすのは、悲しいものである。
なるべく、長く楽しく悠々と生きるっていうのが一番だが、なんていうか、あまりに過度な自尊心や、使命感を持って生きるっていうのも違うように思うし、逆に、あまりに堕落した生活を送るのもどうか?って思うけど、最近は、あんまり難しく考えずに自然体で、生きるっていうのが大事なようにも感じるところだ。
最近は好景気という状況もあるが、それ以上に格差という問題もあり、なんとなく余裕の無い生き方が多いし、嫉妬や妬みって意識も組織の中には渦巻いている。でも、あんまり自分以外の事は気にせずに、どんな状況でも、置かれた状況をプラスに変える考え方で、必要以上にプレッシャーを感じずに、適当に緩く過ごすのが良いようにも思う。そういう一歩引いた、良かろうが悪かろうが、他人と比較するまでもなく、自分の置かれた状況を意識の中で良いように使って過ごすっていうのが大事のようにも思うところである。
変な、意識や使命感、責任感はストレスやプレッシャーの元だし、出来ない事をやるという事は考えず、ストレスフリーの精神的に残留応力ゼロの状態で現状を受け入れて楽しむというスタイルが大切なようにも思う。
身近で若くして亡くなった人を見ると、妙に頑張り屋さんだったりするし、気合いが入りすぎてる傾向が強いように思う。プレッシャーは大切だが、自身を追いつめる程のプレッシャーは身体に悪そうだ。出来ない事は出来ない。高望みはしない。現状の環境の範囲で楽しみを最大限引き出す事を重視する。そんな考え方でゆったりと時間を過ごすのが大切だろう。知識や好奇心っていうのはとても重要だが、それは、仕事や学業に打ち込むためのモノではなく、自分の時間を楽しく効率的使う時に重要な道具であり、自分の事を自分のために考える際に必要なだけである。
最近は、なんていうか、周り(他人や組織)を見て、それは無いだろう!って思う事は相変わらずあるし、無駄な事しているなぁ!って思う事もあるんだけど、まぁ、それを一生懸命というか気付かずにやっているのなら、それも良いかなぁ?とも思う。その人なりに、それなりに、やれば、本人にとっても一番幸せだろうし、もっと良い方法が有る事に気付かないなら、それはそれで幸せで、教える必要も無い気もするところ。結局は、そういうのが本人にとっても幸せで、知らなかったり、気付かない内は、本人が気付く迄放置するのがベストのように思う。本人にとって重要なのは気付くという転機が訪れる瞬間であり、転機を速めるような助言やアドバイスは本人や組織にとって良くない気もする。そういう転機が訪れるという予兆を感じる感覚の芽を摘むのは、第三者にとって、その権利は無いのが当然かもしれない。仮に、それで良い結果が得られたとしても、違う土壌で助言を与えられた側が、同じレベルの発想を発揮できるか?というと有り得ない訳であり、逆に、それを自分で養うチャンスを奪うのは罪であり、当人にとって、自分では出来ないというコンプレックスは当人にとってのストレスに繋がり、当人の幸せを奪うようにも思う。
そんな風に考える事で、天寿以外の死亡原因が身に降り注ぐ事を或る程度は減らせるようにも思うところだ。
文書にすると勝手な怠け者の意見のようだが、結局は、誰しもが自分の状況だけを見て、それを自己完結で消化して、のんびりと楽しく過ごすっていうのが一番大事かもしれない。
| 固定リンク
« リハビリ | トップページ | ブログは有意義!? »
コメント