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2008年3月 2日 (日)

円高進行!

 先の記事にも書いたけど円高が進行して104円/ドル迄記録した。で、ニュースでは100円を切るか?とも予想するコラムニストも居る模様。

 一般に輸出関連企業の損益分岐為替水準が106円/ドルとも言われており、そういった企業への差損も今後の春闘交渉等々にも影響を及ぼしそう。

 しかしである。円高ってのは悪いことか?と考えると、大原則として、円が強い=国際的に競争力がある事であり、悪くないのでは?というのが素人の考え。円高となった時に円安化政策への大合唱するのではなく、円高に耐えうる競争力を身に付けるのが先決である。

 今、日本を支える産業が自動車産業だが、果たして、30年以上前と同じく自動車産業に頼り続ける事は良い事か?と考えると、既に、自動車のような工業製品は日本で作るべき品では無いようにも思う。少なくとも、大量生産の耐久消費財的自動車はそうだ。

 この度、デジタルカメラを創世記~数台をチェックしたが、面白いのは、10年前では35万画素機でさえ日本製。しかし、6年前では35万画素機は中国製、200万画素機以下はシンガポール製、300万画素機以上が日本製。で、現代は殆ど海外製で高機能集積型モデルのみ日本製って形だ。ほんの僅かな期間で、少なくとも普及型デジタルカメラは中国生産が主流となっている。

 そう考えると、何年も同じモノを作る=産業構造が不変という状態では、為替で通貨が強くなる事が受け入れられないという事か?
 強い通貨が成立するとなると、価格に見合う以上の価値を持つ製品展開を行う事が大事であり、時代の流れの一歩、或いは半歩先行くモノを生み出し続けさえすれば、モノの価値が価格以上となる訳であり、そういう産業を基幹に据えるようなドラスティックな変革が必要な気がする。

 何時までも自動車に頼っていては駄目だし、造船、舶用関連機械、半導体でもメモリ産業、液晶パネルというモノに固執しては多分、価格競争に巻き込まれジリ貧になりそう。

 経済発展が著しい国々では追随不可能な産業、技術の開発こそが強い通貨が前提で成り立つ社会を作るための必要条件のようにも思う。

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コメント

こんばんは!
今の円、ホント弱すぎですよね!
少なくとも、輸出産業が牽引して景気が良いとされている現状で今の為替は不自然ですねぇ、、、。

思うに、戦後の経済成長では絶対的に円高で推移してきた訳です。そうやって国際的地位が向上したのは間違いない訳です。

よって、円安に推移するっていうのは、国際的地位が埋没するということで、埋没してしまうと世界経済の中で外貨を獲得する力が無くなる事、貧しい国に変わる事を暗示させるように思うのは素人考えなのかなぁ?と思うところです。

投稿: 壱源 | 2008年3月 2日 (日) 22時36分

こんばんわ、
たびたび拝見させてもらってます。
まさに今の円は弱すぎですね。
スイスの一般人の平均年収でさえ
800万円に相当するようです。
だからと言って羨んでいるわけではないですが、
1ドル100円を切るのは当たり前ではないでしょうか。
アメリカの連銀議長が声高に自国の経済衰退を叫ぶ中、
ドルの権威失墜は目に見えていると思うのですが。

投稿: もち | 2008年3月 2日 (日) 17時53分

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