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2008年3月29日 (土)

特定検診・特定保険指導、開始前夜

 いよいよ4月から表題の制度が始まる。
 この制度が運用されるって決まった時よりも、今の方が、このニュースが多いようだが、ニュースに対しては大抵否定的な人が現れる例に漏れず、今回の制度運用前にして異を唱える人も結構いるようだ。

 まぁ、確かに、メタボ!って対象になる人からすれば、大きなお世話だ!という気持ちも判らないではないが、、、、、

 さて、今回の制度運用では、40歳~74歳の健康保険の加入者で組合健保、共済組合、国民健康保険など医療保険者(市区町村や企業)が、特定健診を実施する義務と生活指導する責任を負うものであり、義務を果たせないと、財政的なペナルティーを負うってのが目玉である。企業レベルでいうと、従業員の健康管理が義務となり、自治体でも住民の健康維持が必須となるわけである。それが果たせないと、罰金を負うものであり、その罰金は、予防的に手遅れとなった疾病や高齢化社会における高齢者医療に還元するというもの。

 これと併せて運用が始まる後期高齢者医療では、75歳以上の高齢者を従来保険制度から切り離し新しい保険制度に加入させて保険加入者全てに保険費用を負担させるっていうのが骨子。

 結局は、日本における医療負担の増大に現行制度が絶えられなくなり医療費の抑制と、保険費用の徴収を増加するのが目的である。

 勿論、そうすることで、様々な弊害が指摘されたり危惧されたりしているのだが、高齢者という言葉で全ての高齢者の健康状態が判る筈もなく、疾病と闘う方も居られれば、エラク元気で病院とは縁が無い方も居る。逆に言えば、みんな元気であれば問題無いのだが、そうでない実態が現状を呼んでいる訳だ。

 新しい制度の基本は、財政的な問題もあるだろうけど、要は、元気な高齢者になるために40歳くらいから健康に気を付けなさいよ!って事であろう。本来は、制度によって強制するものでなく、健康っていうのは自分のためであり、誰からも指示されて保つものでないのだが、それを半ば強制って制度になっている訳だ。

 今回の制度運用開始前のニュース報道を見て、最も違和感を感じたのが、NEWS23の街の声で『健康維持のために指導が始まるのなら、その指導に取り組むサラリーマンに補助が欲しい!』ってサラリーマンの声、、、、こいつは、制度以前に自分の健康を保つのに補助が欲しいのか?って部分。

 一部では、デブ=自己管理能力無し=ダメ社員=リストラ対象=アメリカかぶれ!って方程式を否定する声もあるけど、賛成も反対も出来る気分だ。制度以前に、健康は誰のためか?をみんなが今一度考えるべきだろうというのが正直な気持ち。
 そして、保険なんてものは、原則、利用者程享受が多く、利用しない人ほど享受が少ないのは当然だが、財政的に厳しいならば、利用者頻度、利用科目事に保険負担率が変わる等の処置を導入するのも合理的だと言える。
 超高額な医療を個人に負担するのは不可能だが、それ以外の診療については、その限りではないだろう。

 何はともあれ、制度に不満があろうが、無かろうが、最終的には健康は自分のため。そして長い人生を有意義に生きるには元気な身体が大事ということで、元気な身体を作るのは最終的には自分のため!って意識を持つ事が大事なように思うのである。

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