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2008年3月10日 (月)

Vツイン、下りの峠はメッチャ面白い。

 ここ何年もの話だが、週末の夕方には雨が降らない限りは殆ど確実に単車に乗る。
 単車に乗って軽く走り回るのだが、走る場所っていうのは、基本は起伏に富んだ山間部の道路で、所謂、つづら折れの山道である。

 そんな峠を走るバイクは、これまた殆ど毎週だが、CX改とSV650である。で、いつも思うのは、そんな峠をツインのバイクで走って感じるのは、下りのコーナーの楽しさである。

 コーナー侵入前にしっかり減速?して、侵入時においてはフロントは基本はフリー状態でバンクさせると同時にトラクションを掛けて腰で単車を旋回させながら加速して立ち上がるという単純な動作だが、これが何とも言えない程に楽しいのである。

 特に、ミドルVツインでピッチを挙げて走ると、当然、アプローチでのエンブレが邪魔になるのだが、そのエンブレの最小限に押さえるようなシフトダウン、的確なブリッピング、ソフトなクラッチミートで連続的な減速時の排気音を奏でながらコーナーに侵入するのは、実に繊細な操作って感じで気持ち良いものだ。

 この感覚は、2ストのバイクでは絶対に味わえない感覚。2ストの楽しい瞬間は別にあるし、その感想を記事にするのは別の機会にするけど、ミドルツインの負のトラクションを制御しながらコーナーを走るってのは、結構好きである。

 普通、ツインで立ち上がりで正のトラクションの断続性を感じながらが楽しいって話は、一寸走る人の間では良く聞く話だが、そんなのは当然として、本当に面白いのは、比較的高回転域、比較的急勾配の下りでリアの荷重が抜け気味な状況で、ドリフトアウトしないように如何に短時間に、必要な状況迄落とすか?その繊細な操作っていうのが実に楽しいのである。ツインの650ccクラスでBTL(バックトルクリミッター、スリッパー)無しでのエンブレってのは、車中の軽さと合わせて考えれば結構面白い?挙動である。回転がバッチリ合ったブリッピングでのシフトダウンでなければなかなか難しいもの。これを俊敏且つ正確に行うってのは、2ストバイクとは別の意味での難しさ(≒楽しさ)がある。全自動バイクではまずお目に掛かれない挙動。こんなユーザーに任された、正しくAs you likeな感じが堪らない。慣れれば、こういう挙動を利用してオーバーステア気味に走る事も出来る。CX改なんかでは、意図的にコーナーのアプローチで後輪を外に振って車体の向きを変えるのも面白い乗り方だ。これがSVでも出来るようになれば自分の満足度的には完璧である。(因みに、この挙動に初めて遭遇した時は、何とも言えない感触。リアがウニュウニュと動く感じは、或る意味、楽しかったし、恐さは感じなかった。このウニュウニュが支配できるようなると結構ツボに嵌るモノ。)

 この楽しさは、一昨年、SVでウエットのワインディングで結構なペースで走った時に感じた危なっかしさで気付いたものだが、そういうウエットでの恐さは、急勾配のハイピッチの下りのコーナーのアプローチでも出てくる癖と同質のモノ。

 Vツインでそういう感覚で楽しんでいる人は他に居るのだろうか?

 人間というか、俺も、困った奴である。2ストの楽しさも、4ストVツインの楽しさも、その危なっかしい所に強く惹かれてしまうのである。そういう難儀なポイントを征服したと感じれる時が至福の時となっている。

 いけない遊びである。

 まぁ、走りやすい場所で、速いと言われているモノに乗って、それなりに走っても征服感=満足感は全く無い訳であり、走りにくい場所で、速いとは思われない(一般に乗りにくい、不利と思われる)モノに乗って、それなりに入ると征服感=満足感に満ち足りるのである。

 ミドルツインのこんな遊び方。みんな出来るのかもしれないし、出来ないのかも知れない。でも、仮に知らない世界なら、是非一度試して頂きたい世界である。ホントは2ストの面白さも多くの人に知って貰いたいけど、時代が許さない。だけど、ミドル以上のツインの面白さは未だ誰でも味わえる。

・高回転型ツイン
・スポーツバイクで基本は軽量
・過激すぎないモデル
・電子デバイスが入りすぎていないモデル
・BTL、スリッパークラッチとか無いシンプルなモデル

そんなツインがお奨めだ。有れば『SV650S』がお奨めだが、価格と入手性から考えるとお試しのハードルが低いのは『TRX850』である。ER-6も可能かもしれないけど乗った事がないので判らない。EX-4では経験上役不足。ツインと言えばNinja 250Rに関心が高いようだけど、走る上での面白さはTRXとかSVの方が数十倍楽しい筈である。

 まぁ、4ストVツイン、2ストレプリカに限らず、ロードコースを走る小径折り畳み自転車であったり、河川堤防を走る固定シングルも、そんな価値観、即ち、自分で征服感を感じて、満足感を得るためのチョイスであるのは言うまでもない。

 話が脱線するけど、単車も自転車も趣味である。趣味≠競技であり他人に勝つ事は眼中に無い。狙いは自分の征服感を得るため。それ故に、人と同じ選択で、最新の機材、最新のマシンを手に入れて、それなりに走るってのは、結果は上かもしれないが、征服感よりも虚無感の方が大きい。金出して感じるなら、虚無感よりは征服感の方が自身満足できる。そんな事を考えている。

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