エコな手巻きヘッドライト
自転車でも夜間走行用のヘッドライトは必須である。
仮に夜間走行しなくても万が一に備えて装着しておくのは大切な事である。しかし、自転車用のヘッドライトというのは長らく良い品が無かったのが事実。特にLED電球が登場するまでは消費電力の大きい豆電球に頼っており、昔ならタイヤにダイナモを擦り付けての発電が常道であり、抵抗の少なさを求めると、リムドライブ方式ってのがあった。ただ、このリムドライブは雨天時にはドライブスリップが度々発生するものであり、昔はリムドライブ式の灯火類と電池式の懐中電灯タイプのヘッドライトがスタンダードであった。
最近はどうか?というと、ハブダイナモと呼ばれるハブ軸で発電する低抵抗の発電機とLED電球により駆動損失が極めて少ない発電ユニットが普及している。このハブダイナモは実用車には良いけど、スポーツサイクルには少々野暮ったい感じがするのも確かなところである。
で、自分はどうしているか?というと、低消費電力のLEDヘッドライトを用いているが、乾電池式を用いている。電池交換の頻度が昔の豆電球式に較べると圧倒的に改善されているのと、構造的にシンプルであるのが大きな理由である。特に、夜間に乗る頻度が殆ど無いスポーツ仕様の自転車の場合は、この乾電池式LED灯がベストかなおも思える。
一方で、実用車にはどうか?というと、乗る頻度が多い分、どうしても電池交換の手間を考えてしまうので、そういう自転車には本当はハブダイナモが良いかなぁ?と思っているのだが、我が家の実用車=DAHONであり、ハブダイナモは使用不可(ハブのOLD寸法が74mmと特殊)であり、今はマジ軽ロボって電磁誘導発電ユニットを用いている。これは、見た目が野暮ったく格好悪いのだが、ハブダイナモ以上に発電損失が少ないのが売りであり、自動点灯機能もありメンテナンスフリーでとても良いもの。仮に故障して機能を失ってもハブダイナモと違って簡単に取り外せるのもメリット。乾電池の心配も不要でエコな装置でもある。
と、ここまでは従来通りのネタだが、この度、ルイガノMVFにもヘッドライトを付けるのだが、次は何にしようか?と考えていたところ、非常に興味深い品を見つけて入手した。
乾電池式でも、マジ軽ロボでも、ハブダイナモでも無い。第4の発電システムである。
この発電システムは、手巻き発電であり、1分間の手巻き発電でLED3灯なら40分、LED1灯モードなら90分以上点灯可能なLEDライトである。大きさは乾電池式よりも更にコンパクトでLEDも3個使用でマジ軽ロボや乾電池式ヘッドライトに較べると遙かに明るい。これはかなりエコである。ふと思ったのは、自転車のハンドル部分のように振動の多い場所なんだから、昔の腕時計(自分の今使っているのは、SEIKOダイバー、SEIIKOアルピニストの共に自動巻仕様だが、、、)のように自動巻発電にすれば更に良いのでは?と考えたりする。
ルイガノ号は基本は実用使用だが夜間使用の頻度がスポーツサイクルよりも多く、スピママ号よりも少ないという存在であり、想定される夜間走行時間も1時間未満であり、この乾電池不要の手巻き発電装置は結構良い選択だと思う。
残念ながら、この手巻き発電式LEDヘッドライトはメーカーサイトもなければ商品画像もネット上では見つけられないが、ホームセンターのサイクルコーナーで見つけたモノであり、普通に売っていると思う。
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