ルイガノMVF、一応完成。
ルイガノのMVFだが、昨日、全てのパーツの装着が完了していた。
で、早速乗ってみたのだが、若干の不具合箇所を発見。
最初の不具合は、Fメカマウントの固定状態が緩い。この自転車はスイングアーム側にFメカマウントがあるのだが、スイングアームがアルミ製、当然、直付け小物もアルミ製。よって、少々厚いのである。この厚みに対して直付けメカFD-3403の固定ネジ長が不足気味。
原因は、M5の固定ネジの全ネジ部の長さ不足で、メカ側とネジ山3山程度しか噛んでいないのが原因。ということでルイガノのフレーム直付け小物に合った、M5の長ネジを用意してメカのネジ穴をタップでさらい直し固定した。
次の不具合は、ハンガー、Rアクスル、Fメカマウントの位置関係がフルサイズ自転車と違うために、Fメカがチェーンとどうしても干渉する。干渉を最小にする範囲でメカが組み付けられていた模様。それでも、トルクを掛けてペダリングすると干渉していた訳だが、、、、
変速性能を維持させながら干渉を避けようにも、位置関係が悪いためか、アウター×トップでゲージとチェーンの干渉が発生するし、その干渉はゲージのプレスラインによる起伏部で発生しており、ゲージのプレスラインとトップ時のチェーン位置をずらすためにFメカを上下させたいところだが、Fメカを下げると、インナーゲージとフロントセンターのチェーンリングが干渉するし、Fメカを挙げるとアウターゲージがチェーンを落としてフロントインナーに変速させる事が不可能になる。微妙である。
この微妙な位置関係で使えそうな処にFメカが取り付けられていたようだが、その状態ではアウター×リアがトップ~3枚目でクランク回転と同期した干渉音が出るのが不愉快。
問題を解決するには、Fメカのインナーゲージ下端を削って、フロントセンターのチェーンリングとの干渉を避けるか、Fメカのアウターゲージのプレスライン部分を力ずくで拡げて、インナーゲージとセンターチェーンリングが干渉しない限界までFメカを下げて固定するか?という策が必要。
ということで、失敗すればダブル用メカを買えば良いという気楽さで、Fメカのアウターゲージのプレスライン部分を力ずくで加工して装着した。最近のFメカはトリプル用、ダブル用でゲージの形状が大きく異なっており、変速性能を確保するためか?アウターゲージに複雑なプレスラインが設けてある。御陰で、加工する際にはリブのような形状で非常に厄介。このプレスラインはチェーンリング歯数に合わせてチェーンを落とすのに効率性を考えての事だろうが、大昔のFメカはゲージプレートを適当に曲げて修正して使っていたのだが、昔の方が自由に使える分、楽である。
最後は不具合ではないが、リアカセットに13-25Tを選んだのだが、アウター×トップ時においてチェーンとエンドの間隔が3mm以下という一杯の状況。アウターに今の50Tでなく53Tを使ったり、トップを14T以上のサイズを用いれば、間違いなくチェーンとエンドプレートが干渉する状況。ギリでセーフである。
実際、このフレームのトップ歯数は市販車の場合は全て9T(前46~53T)~12T(前46T)だから、今回の組み合わせはホントピンポイント仕様である。
そう言えば、531ロードも120mmエンドだけど、9速カセットを入れてトップ14Tにしているけど、15Tを選んだら干渉間違い無しの状態だっただけに、凄いシビアなポイントを狙ったような選択だ。
以上で終了だが、取り敢えず、全段で干渉無しで走れるようになった。乗った感じは、非常に緩い自転車である。のんびり走るには良い具合である。サスペンションの動きは、少なくとも平地では乗った瞬間こそ判ったけど、今では殆ど感知不能。動いている事が判らない程度の動き。
通常走行ではストロークは最大で20mm以内で、殆ど10mm程度の動きしかない感じ。
但し、上り勾配に差し掛かるとリアは結構ストロークしているという感じ。ペダリングに併せて動きが判る分、ロスは間違いなくある感じ。このロスを不快と感じるか?小径に快適性を求めたトレードオフと捉えるかは、この自転車に何を求めるか?ってところで印象が変わる。
自分の場合、選んだカセット、クランクの組み合わせから判るように、ユルユルポタマシンであり、快適性重視だから少々のロスは目を瞑るのである。気になるならば、他のモデルに乗れば良いだけだ。
ところで、特殊形態の自転車でハンガー軸、アクスル軸、Fメカマウントの位置関係が完璧でないと、予想外に考えさせられる。特にFメカはゲージとチェーンの干渉はジレンマ的な要素がある。そう考えると、DAHONのようにFメカは付けないって割り切りの方が無用なクレームを生まないのは、或る意味賢い。
少なくとも、このパシフィックのリーチ系フレーム(ルイガノMVF/MVR、タルタルーガSPORTS、ビアンキのフェニーチェ、本家リーチ)のFメカマウント位置は適切とは言い難い気がする。
そして、我ながら自分で作ったDAHON用やレ・マイヨW用のFメカ台座は使いやすいと思う。何と言っても、メカの装着トリムが選べるのは調整する上で楽である。本来はトリム調整なんて不要だけど、小径や折り畳みのように、フルサイズ車両とはチェーンの掛かる角度が違う場合は、場合わせ的な調整が出来た方が楽である。
さて、現車もあるし、不具合箇所の修正も終わったんで、メインサイト掲載用の記事作成と細部撮影を行おうか!
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