知的所有権の日
今日は表題の日ということを通勤途中のラジオで知った。
『2000年のWIPO(世界知的所有権機関)一般総会で、「すべての国の発展における知的財産の役割とその貢献を強調するとともに、人間の試み・努力に対する意識及び理解の向上を図る」という目的の下に、「WIPO設立条約」が発効した日にちなんだ4月26日を世界知的所有権の日として宣言することが決定されました。
今年2001年の4月26日が第1回目であり、知的財産権の啓発を図る行事がWIPO他で行われますが、これにあたりWIPOからは、"Creating the Future Today"と題したメッセージが出されています。
特許庁では本記事以外にも4月18日の発明の日にかかるイベントの中でこの世界知的所有権の日について紹介してきたところですが、さらにWIPOに対してイドリス事務局長宛に及川長官名でレターを送り、今後ともWIPOを中心とした世界中への知的財産制度の普及啓発に協力していくことを表明いたしました。』
ということで制定されたそうだ。
ところで特許に権利を主張するのは、権利者にとっての財産ということで、それを守るという意味合いが大きなモノだろう。
しかし、自分で当て嵌めて考えると、思い付く事、発想する事については周囲が特許にすれば良いって言う事で、何本か特許取得し、現在も申請中、審査請求中の特許があるけれど、実は、権利を主張する事自体には大きな関心が無いのである。
申請っていうと、発想が完成された状態であり、一番楽しいのは発想を生み出す瞬間。そして、生み出した発想が世の中に普及し始めると満足するという程度であり、そこに原則利益を求めていないのである。まぁ、バカかもしれないが、一番大切なのは、人が思い付かない方法を見出すという創造性であり、それさえ実感できれば良いのである。
権利の取得より発想の閃きが大切。似た?感覚では、金よりも時間が大切。契約よりも礼儀が大切なのである。まぁ、こういう感覚では一生貧乏だろうけど、社会や組織が手に負えない仕事のみをターゲットに消化するのが良いのである。
考えてみれば、入社からの第一期の数年は、社内に存在しないシステムデザイン、データ収集システム、スケジューリングシステムを構築し、第二期の数年は世の中で誰も達成した事のないWC(タングステンカーバイド)をNi、Coを全く未使用で炭化物中心で焼結するプロセス、装置、商品の開発を行い(特許化済み)、第三期の近年数年では、社内において御荷物?部門的な処遇を受けていた素材製造部門における方案技術、製造と設計を両立した新しい設計ガイドラインの提案、生産性評価データベースの再構築とスケジューリングプロセスの開発と全く個人的に無潤滑摺動を可能せしめる摺動材組み合わせを提案し話題の『先行待機運転』を支えるコア技術の開発を行ってきたが、何にしても、誰も出来なかった事をやるのが好み。
人の後追いだけは死んでもやらない。そう思うのである。逆に発案したアイテムは権利は放棄しないけど、展開は自由であり、必要と思っている人全てに自由に使って貰いたいと思っている。
もし必要ならば、色んな技術計算~データ収集システム、物性推算等のプログラムは無料で配布してもOKだし、特殊なWC基セラミックスも使いたければ材料の基本情報から製造プロセスの勘所、製造設備設計のノウハウも公開しても構わない。先行待機運転に代表される無潤滑摺動特性+破壊制御設計のノウハウも欲しければ情報開示もOK。更には、製造制約を設計条件に織り込むような設計指針が必要ならばポンプメーカー等に有用な効果が得られるのは100%間違いない訳であり、いくらでも情報公開しても差し支えないと思う。
勿論、勤務先企業の製品図面や設計数値を開示する訳にはいかないが、必要とされている企業における設計数値や設計指針に加えるべき知見と手順を具体的に指示することは問題無い。見つけたノウハウっていうのは、前例の無い仕事故のノウハウであり、その解は自分の頭にしか無いものであり、その知恵は利用した人全てに波及させたいのが願いだ。
ところで、ダイエットネタも尽きてきたんで、無料のエンジニアリングコンサルタント的なブログサイトに変えていくのも悪くないかも知れない。
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