メタボリック健診導入アンケート
Yahooの意識調査アンケートの結果が掲載されていた。
http://polls.dailynews.yahoo.co.jp/quiz/quizresults.php?poll_id=2018&wv=1&typeFlag=1
で、結果は57%が反対ということらしい。特に、ペナルティーには賛成する人が相当に少ない感じ。
ペナルティーを団体に課するのが今回の制度だが、間接的には当事者にも何らかの負担を強いるのは間違いないところ。
将来の医療負担を削減という大義名分で行われる制度で賛否両論だし、ペナルティーについても賛否両論だが、結局、健康は自分のためであり、ペナルティーを課するのならば、将来の医療費が掛かりそうなメタボ予備軍には、重大疾病前に保険負担を増やすというのはアリとも思う。一般論としてメタボ=贅沢病であり、贅沢できるくらいなら保険負担を与えても良いのでは?とも言う。いや、保険負担を増すのではなく、メタボとは無縁の人には保険の優遇処置を与えても良いのでは?という事。優遇されるのであれば、優遇されたいという意識で、メタボ改善行動を皆採るのではないだろうか?
負担を増すのではなく、健康である程、医療行為のお世話になるリスクが少ない訳であり、その低リスク者の保険負担を軽減させるっていうのが一番同意を得やすい論理ではないだろうか?
この話、以前も記事にしたけど、医療費削減には、健康であることのメリットを国民が感じるシステムが効果的だという意見だ。同じ、保険料負担額の調整でも、負担を増すという話と、頑張れば優遇されるという話の方が印象が良い。
メタボ健診の尺度の見直し、、、、単純な胴囲でなく、本来的な脂肪率という無次元数での判定を正とするならば、胴囲/身長のような無次元数の方が道理に叶っている。
判定基準が判りやすく同意を得やすいモノに作り替え、メタボ健診を義務化した上で、新たなる保険料算定方法で重み付けを調整するというのが自然だと思う。
保険料というのは、将来の疾病発生リスクを評価時点の健康状態と年齢から求めるのが最も自然な姿では無いだろうか?
今の制度全般は、保険料、税金は取りやすいところ、文句の出にくいところから取ってしまえ的発想である。保険料、税金っていうのは、利用者、受益者負担の原則で透明性が高く、算出法が明瞭で負担者が判りやすい制度っていうのが大前提だと言える。
今の制度は、なるべく判りにくくという意志で算出されているとしか言いようが無い。
表題の如く、アンケートで否定的な論調が多いのは、制度的な裏に隠された胡散臭さを感じている人が多いからではないだろうか?
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