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2008年4月28日 (月)

特許技術の行方

 いろんな特許やアイデアを持っているが、こういったモノを考えるのは、何と言っても人が思い付かない事をやるという点で楽しい。

 しかし、人がやらないという事は、逆に言えば価値があるかないかも解りにくいもの。
 結果として第三者に売れるというのは価値があるのかも知れないが、そういう実利的な満足度に関心は無いのが本音。

 で、一番の関心事は、アイデアを属する分野の専門研究機関(学会、研究会、大学・・・)によって評価を委ね、結果を確かめる事である。

 最近といえば、無潤滑摺動を実現するシステムがあるが、これは元々はと言えば、勤務先における超耐摩耗システムのトラブルに対する敵討ちから生まれた技術。時の経営者の経営判断では、超耐摩耗システムの宿命である無注水摺動性能に対する致命性から開発の意志無しという宣告が為されたモノ(開発予算も開発体制も得られず、或る意味、開発禁止令が出されたモノ。)だが、独力で開発したモノ。独力とは、そのアイデアに乗る人を募り、そのためだけの新会社を設立して、そこで特許等の権利確保を行い、設備投資から協力会社の開拓を行ったもの。

 今は、その経緯で開発した無注水無潤滑摺動システムを支える複合新素材を、勤務先製品において市場化し未だ顧客の元で使われている超耐摩耗システムの交換部品として導入しているところである。

 当時の超耐摩耗摺動システムの販売撤退決定が2004年3月だが、無注水無潤滑摺動許容システムの完成は2004年12月。その後、実証試験を進め、2006年6月に超耐摩耗摺動システムを搭載した機器を購入したユーザーを招き技術披露(レセプション)を開催した。翌月、2006年7月に開発新素材を超耐摩耗摺動システムの構成部品の一部を交換した。

 結果、従来の超耐摩耗摺動システムでは最短で1年程度の期間で発生した無潤滑摺動による摺動システム損壊事故が抑えられ、この夏に二年が経過する事となる。
 その後、2007年8月から2008年4月に掛けて、顧客の元で使われている従来システムと交換する事で実証試験のサンプル数を大幅に増やしている。現在、トータルで11プラントにおいて稼働中。

 結果、現在の所は、従来の超耐摩耗システムだけでは防ぎきる事が出来なかった無潤滑摺動による事故の報告は無い。

 その一方で、この無潤滑摺動システムは一販売代理店の企業経由で先行待機ポンプにも適用が為され、徐々に市場に浸透している所である。

 しかし、この無潤滑摺動システムは、あくまでも個人と一部の仲間による開発で得たモノであり、漸く、超耐摩耗摺動システムの敵討ちが行えて来つつある状態だが、その後の継続研究の結果、無潤滑摺動という特徴以外にも様々なメリットが有る事が判明し、その特性を専門家の評価に委ねることにしたのである。

 一応、今年の秋以降に出身大学の先生の元で学会発表ネタ或いは、共同研究テーマとしての話題として取り上げて貰う予定。

 それ故に、このブログを見て権利譲渡や販売権独占を望む人も居るようだが、少なくとも権利放棄はしないし、自分主導で学会や論文に発表するのは当然。評価を委ね、この技術を持って研究者、エンジニアとの交流を深めるのが最大の目的だ。
 販売のための評価を頑張るのは勝手だが、開発したのは私であるのを、お忘れなく!パテントはあくまでもこちら側である。

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